Dear Saiyans 28話・魔人ブウの脅威

反応があった場所に行ってみると、そこには悟天にトランクス、ピッコロ、魔人ブウ、そしてなんと悟飯がいた。
しかも悟飯は不思議な力によって、以前とは比べ物にならないほどの戦闘力をあげていた。
「ご、悟飯!生きてたのか!」
ラディッツはびっくりした。
「なんて奴だ!ものすごい気迫を感じるぞ」
ブロリーも驚いていた。
ジングルはまたハッとした。
「悟飯君、界王神界で修行してたんだ!きっとそうだ!」
実は悟飯は、以前に魔人ブウやバビディと戦って大ケガをした後、界王神と付き人のキビトに助けられ、界王神界で修行をしていたのだ。
そして、悟飯が修行に使っていたゼットソードと呼ばれる宝剣から、界王神の先祖・老界王神が現れ、悟飯の潜在能力を解放してもらいパワーアップして帰ってきたのだ。

悟飯はピッコロ達から、ブルマやビーデル達が魔人ブウに食べられたことを聞いて怒りが大爆発、圧倒的なパワーとスピードで、あっという間に魔人ブウを追いつめた。
「オレは…、オレより強い奴を許さん!絶対に許さないぞ!!」
ボロボロになった魔人ブウは、地団駄を踏んで悔しがった。
「これで終わりだ!魔人ブウ!」
悟飯はそう言って、魔人ブウに飛びかかったその時だった。
「うわぁ!?なんだ、これは!?」
なんと悟飯は、魔人ブウの欠片に捕らわれてしまったのだ。
さらに、悟天やトランクス、ピッコロまでもが捕まってしまった。
「へへへ、かかったな!では吸収させてもらうぞ!」
なんとこれは、魔人ブウの罠だったのだ。
魔人ブウは悟飯の攻撃をわざと食らって自身の欠片を撒き散らし、吸収のチャンスを狙っていたのだ。
悟飯達は必死に暴れたが、抵抗むなしく魔人ブウに飲み込まれてしまった。
そして、悟飯達を吸収した魔人ブウはさらにパワーアップし、知性も高くなった。
「ははは!最強の魔人の誕生だ!」
魔人ブウは高々に笑うと、ラディッツ達の隠れている方向を見てニヤリと笑った。
「ジングル、そこにいるのは分かっているぞ。気で分かるからな」
魔人ブウは悟飯達を吸収したことによって、気を探ることができるようになったのだ。
「…仕方ない。リーダー、みんな。ここを動かないで」
「ジングル、ダメだ!」
ラディッツが止めようとしたが、ジングルは既に魔人ブウの前に立ち塞がっていた。
「久しぶりだな、我が弟よ。まさか生きていたとはな」
魔人ブウは腕を組みながらジングルに言った。
「兄ちゃん!もうこんなことはやめろ!ぼくが許さないぞ!」
ジングルは魔人ブウを怒鳴った。
魔人ブウはフッと笑みを浮かべて言った。
「ふふふ、やめろと言われてやめる奴などいるものか!」
魔人ブウはジングルに飛びかかった。
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