試合は中断され、ビーデルは医務室に運ばれた。
「大丈夫ですか！？ビーデルさん！」
悟飯はビーデルを抱きかかえて言った。
「ご、悟飯…くん…。私…まだ、動けるわ…」
ビーデルは弱々しい声で言った。
すると、ビーデルの父親・ミスターサタンが駆け込んで来た。
「ビーデル！大丈夫か！？」
サタンはビーデルを抱きしめて言った。
「…パパ…、私…」
ビーデルは、試合に勝てなかったことが悲しかった。
しかし、サタンはビーデルの頭を撫でて褒めた。
「いや、お前はよく頑張った！今はゆっくり休みなさい」
「！そうだ！ビーデルさん、これを食べて。仙豆といって、食べると元気になれるんですよ」
悟飯はビーデルに仙豆を食べさせた。
すると、仙豆を食べたビーデルのケガが一瞬で治り、元気になった。
サタンは突然のことにびっくりしていた。
「治ってる！ありがとう、悟飯くん！」
ビーデルは大喜びだ。

一方、バーダック達はビーデルを打ち負かした大男のことが気になっていた。
「あの異常な戦闘力…。地球人では考えられないほどの戦闘力だったな…」
ナッパが言った。
「それにあの様子だと、理性を失っていたようにも見えたな…」
ターレスが言った。
「一体どうやってあんなに強くなれるのかしら…」
トナカが言った、その時だった。
「皆さん。悩んでいらっしゃるようですが、どうなさいましたか？」
振り返ると、そこには見慣れない少年が立っていた。
「え？だ、誰！？」
スーノがびっくりして後退りした。
すると、ジングルが言った。
「あなたは、界王神様！？」
なんと、少年の正体は『界王神』だったのだ。

実は界王より上の存在である大界王がいるのだが、その大界王よりもさらに上の者が界王神と呼ばれている宇宙の神様が存在しているのである。
その実力は、あのフリーザを一撃で倒してしまうほどだという。
「か、界王神だと！？伝説で聞いたことがあるが、本当にいたとはな…」
ターレスはびっくりして、何がなんだかわからなくなっていた。
「って、ジングル。君はその…界王神様と知り合いだったの！？」
クリスはジングルに言った。
「知り合いっていうか、共に過ごした仲だったんだ…」
ジングルは悲しそうに言った。
「共に過ごした…？どういうことだ！？」
ラディッツはびっくりした。