ところが、ベジータはバビディの言うことを聞かなかった。
なんとベジータは、悟空と戦う為だけにわざと魔術にかかったのだ。
「チッ、しょうがない奴だね…。さぁて、ラディッツ！こいつらを叩きのめしてやれ！」
バビディは仕方なくラディッツに命令した。
するとラディッツは雄叫びをあげながら、クリス達に襲いかかった。
「ラディッツ！やめるんだ！お前はそんな奴じゃねぇだろ！」
ナッパは必死にラディッツを押さえつけた。
ところが、ラディッツの力は想像以上に強く、ナッパでさえ敵わなかった。
「ラディー、やめて！お願い！！」
クリスが叫んだ。
だがラディッツは、恐ろしい声をあげながら暴れ回った。
その時、ラディッツが石になったバーダックに向かって突っ込んできた。
「わぁ！危ない！！」
間一髪のところで、サクロス達はバーダック達を持ち上げ攻撃を回避した。
「サクロス！みんな！ここはオレ達に任せて、バーダック達を連れて逃げろ！」
ターレスはサクロス達に言った。
「わ、わかった！みんな、早く逃げよう！」
サクロスはトナカとスーノ、ノーマンに言った。
「…仕方ない。クリス君、みんな！ラディッツさんを助けてくれ！頼んだぞ！」
ノーマンは未来の悟飯を抱きかかえて言った。
「無駄だね！ぼくを倒さない限り、そいつは一生ぼくの奴隷さ」
バビディはニヤニヤ笑って言った。
「この野郎！もう許さないぞ！！」
ジングルがすごい勢いでバビディに飛びかかった。
ところが、ダーブラが立ち塞がった。それだけでなく、先ほどの二人組の男や、異星人のプイプイ、そして光を食べるヤコンまで立ち塞がっていた。
「こいつ、他にも仲間がいやがったのか！」
ナッパが言った。
「ちくしょう！結構ヤバい奴らばかりじゃねぇか…」
ターレスが言った。
バビディが言った。
「ぼくのしもべ達を倒さなければ、魔人ブウが復活してしまうよ。さぁ、どうする？」
バビディが操る戦士達を倒さなければ、魔人ブウにエネルギーが送られてしまう。
もちろん、今やバビディの手下となったラディッツも倒さなくてはならないのだ。
クリスは涙をこらえて言った。
「…ラディー！ぼくが相手になるから、ぼくについて来て！」
クリスはラディッツを挑発して、飛び去った。
するとラディッツが怒り狂い、クリスを追いかけた。
「お、おい！どこに行くんだよ！」
ベルが二人を追いかけようとしたが、ダーブラ達に行く手を阻まれてしまった。