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Dear Saiyans 27話・忍び寄る新たな影

「ラディー!どうしちゃったの!?」
「やめろ、ラディッツ!オレ達がわからないのか!?」
クリスとターレスが叫んでいた。
なんと、ラディッツが超サイヤ人になり、見境なく暴れていたのだ。
「みんな!どうしたんだ!?」
ナッパが言うと、ターレスがあわてて言った。
「わかんねぇけど、ラディッツがいきなり暴れだしたんだ!」
「なんだって!?…まさか?!」
そのまさかだった。なんと、ラディッツの額にも、先ほどのベジータと同じ『M(エム)』の紋章が刻まれていたのだ。
「…あいつも、バビディに洗脳されたってことか!?」
ナッパはようやくわかった。
「そういうことだよ~」
後ろから声がした。
そこにいたのは、魔導師バビディだった。
「おい!オレのガキに何しやがった!?さっさと元に戻せ!!」
バーダックがバビディに飛びかかったが、バビディの後ろにいた怖そうな戦士に吹き飛ばされてしまった。
「無駄だ。バビディ様には誰も近づけさせんぞ」
男はニヤリと笑って言った。
「お前は、暗黒魔界の王・ダーブラ!」
界王神が言った。
ダーブラは暗黒魔界と呼ばれる闇の世界の王で、彼もまた、バビディの手下になっているのだ。
「暗黒魔界の王だと?笑わせやがって…、二人まとめて倒してやるぜ!」
「伯父上を元に戻すんだ!」
「この世界を、お前達の好きにはさせない!」
バーダックと未来の悟飯、そして未来のトランクスがバビディに飛びかかった。
「うるさい奴らだね。ダーブラ!」
「お任せください!」
すると、ダーブラが口から何かを吐き出した。
「な、何しやがるんだ!汚ねぇだろ!」
バーダックが言った途端、体が突然動かなくなった。
なんと、バーダックと未来の悟飯、未来のトランクスが石になり始めたのだ。
「う、うわぁ…」
「そ、そんな…」
「ち、ちくしょ…ぉぉ…」
三人は完全に石にされてしまった。
「し、師匠!!悟飯さん!!トランクスさん!!」
クリスは涙を流して叫んだ。
「ははは、私を倒さない限り、こいつらは永遠に動けないぞ」
ダーブラは高々に笑って言った。
「へへへ、あとはお前達からエネルギーをいただくとしよう。ベジータ、ラディッツ!こいつらを痛めつけてやるんだ!」
バビディはベジータとラディッツに命令した。
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