Dear Saiyans 27話・忍び寄る新たな影

いよいよ、待ちに待った天下一武道会が開催された。
ベジータ達やバーダック達は、この日を楽しみにしていた。
「へへへ、地球の強い奴らと手合わせができるのか。どれ、どんな奴らが出てくるんだ?」
バーダックはウキウキしていた。
「オレもだ。ベジータやナッパと戦えるんだからな。サイヤ人の血が騒ぐぜ!」
ラディッツはニヤリと笑って言った。
「ラ、ラディー…。そんな怖い顔しなくても…」
クリスはラディッツの威圧感に怖じ気付いてしまった。
「やる気満々のようだな。だが、勝つのはこのベジータ様だ!」
ベジータは笑いながら言った。
「まさか、貴様と再び戦うことになるとはな…。少しは強くなったんだろうな…」
ピッコロがラディッツに言った。
するとラディッツが興奮して、ピッコロに飛びかかろうとした。
「あの時のオレとは違うぞ!今ここで、たっぷりとお返ししてやるわ!」
あの時の魔貫光殺砲で命を落としかけたことを、いまだに根に持っていたのだ。
「ラディー、落ち着いて!ここで暴れちゃダメだよ!」
クリスはラディッツをなだめた。
「ピッコロさん、ラディッツさんを挑発したらダメですよ…」
悟飯もピッコロをなだめた。
「そうですよ。伯父上と戦うのは、試合の時だけですよ。でも命を奪っちゃダメですよ…」
未来の悟飯もピッコロをなだめた。
「…悟飯が二人もいると、なんだか複雑な気分だな…」
ピッコロは照れてしまった。
クリリン達はそんなピッコロを見て大笑いした。

その時、ベジータが何かを察知した。
「なんだ?この懐かしいような、憎たらしいような気は!?」
みんなが振り向くと、そこには…。
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