Dear Saiyans 26話・ベジータ達の休日

しばらくして、ベジータ達が頼んだメニューが運ばれて来た。
ベジータは大根おろしが乗ったハンバーグを、ナッパは中辛ソースのハンバーグを、そしてラディッツはチーズハンバーグを頼んでいた。
さらに他にも、山盛りポテトやジュースも頼んだ。
ベジータ達は「いただきます」と丁寧に言うと、ゆっくりと食べ始めた。
普段の生活ではものすごい勢いで食べる彼らだが、トレーニングを終え、結構な距離を歩いた為、体がびっくりしないようにゆっくりと味わいながら食べた。
「おぉ、このハンバーグうまいな」
「本当だ!クリス達に食わせてやりてぇな」
ナッパとラディッツは、ハンバーグの美味しさに感動した。
「だろ?なにせここのハンバーグ屋は、休日だと行列ができるほど人気だからな」
ベジータが言った。
ベジータ、ナッパ、ラディッツの三人は、ハンバーグやポテトを食べ、ジュースを飲み、楽しい午後を過ごした。


やがて、ハンバーグやポテト、ジュースを完食したベジータ達は、会計を済ませた。
最初は三人でお金を払おうとナッパとラディッツが言ったが、ベジータはこれはおごりだと言って、ベジータが会計を済ませた。
「いやいや悪いな、ベジータ」
「そんな全部払うなんて…」
ナッパとラディッツはベジータに申し訳ない気持ちだった。
「いや、このくらい良いさ。オレのおごりだからな」
ベジータは微笑んだ。
彼はナッパとラディッツの満足した幸せな顔を見て嬉しかった。
ベジータは会計を済ませると、従業員に「ごちそうさまでした」と言った。
「こちらこそありがとうございました。またのご来店を、お待ちしております」
従業員はニコニコして言った。

三人はお店を出ると、トレーニングの疲れが一気に回復した。
「ふぅ、うまかったな。それに良い人たちだったな」
ラディッツは満足そうに小さくゲップをして言った。
「ありがとうな、ベジータ。おかげで元気になれたぜ」
ナッパはベジータにお礼を言った。
「良いってことさ。さて、少し休んだら、また散歩するか」
ベジータは二人に言った。
「そうだな、もっといろんな所を見てみたいな」
「カカロットの真似をするつもりはないが、オレもワクワクしてきたぜ」
ナッパとラディッツは無邪気に言った。
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