Dear Saiyans 25話・ビッグゲテスターからの脱出

その時、最長老ムーリがラディッツ達のもとにやって来た。
「皆さんのおかげで助かりました。お礼として、ドラゴンボールを使って下さい」
なんと、ナメック星人一同からお礼として、ドラゴンボールが送られたのだ。
「え?良いのですか?」
クリスが言った。
「もちろん、遠慮することはないよ」
ムーリはニコニコして言った。


そして、ドラゴンボールからポルンガが現れた。
「さぁ、願いを言え。どんな願いも可能な限り3つ叶えてやろう…」
「すごい…、あれがナメック星の神龍…」
未来のトランクスやサクロス達は、ナメック星のドラゴンボールやポルンガを見るのは初めてだった。
クリスは前に出て、1つ目の願いを言った。
「あの、ビッグゲテスターによって命を奪われた人々を、生き返らせることはできますか…?」
クリスは、ナメック星のドラゴンボールは1つの願いにつき一人ずつしか生き返らせることができないと分かっていたが、ダメ元で言ってみた。
すると。
「わかった。だがあまりに数が多い為、少し時間がかかるが、その願いを叶えれば良いのだな?」
なんと、ポルンガが承諾してくれた。
実はムーリは、フリーザのこともあってから、ドラゴンボールをパワーアップさせていたのだ。


しばらくして、1つ目の願いがようやく叶い、ビッグゲテスターに命を奪われた異星人や生き物達は、全て生き返ることができた。
「待たせたな。では、2つ目の願いを言うがいい」
ポルンガはクリスに言った。
クリスは迷わず言った。
「…アバランを、元の姿に戻して下さい!」
「容易いことだ」
ポルンガは了解してくれた。
ポルンガが宝石のような赤い眼を輝かせると、アバランの体が光り出し、そして、元の体に戻った。
そして、アバランが目を覚ました。
「…あれ?オレは…。な?!元に戻った!?」
アバランはびっくりした。
「アバラン!」
「パパぁ!!」
リアと双子達は、アバランに抱きついた。
残るはあと1つ。
クリスが迷っていると、ラディッツがやって来てクリスに耳打ちをした。
そして、静かに深呼吸するとポルンガに言った。
「最後の願いは…」
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