その時突然、大量のメタルクウラが押し寄せてきた。
「うわ！あんなにいっぱい…！」
クリスは慌てた。
「うろたえるな！一気に突っ込むぞ！」
アバランはクリスの手をしっかりと握ると、まるで稲妻のような勢いでメタルクウラの大群に突っ込んだ。
さすがのメタルクウラの大群も、アバランの勢いに負けて吹き飛ばされてしまった。

ところが、これは罠だった。
なんと、1体のメタルクウラがクリスとアバランめがけて麻酔針を投げ飛ばしたのだ。
「しまった！罠だった…」
「眠たくなって…きた…」
クリスとアバランは、麻酔に負けて眠ってしまった。




しばらくして、二人は目を覚ました。
そして辺りを見回すと、そこはビッグゲテスターの最深部だった。
さらに最悪なことに、二人はコードに巻かれて動けなくなっていた。
「うわぁ！動けない！」
クリスは大慌てでもがいたが、振りほどけない。
「すまんな、クリス…。こんなことになっちまって…」
アバランはクリスに謝った。
「ううん、アバランのせいじゃないよ…」
クリスが言った。
すると。
「クリス、アバラン…！」
そこにはラディッツがいた。
「ラディー！？」
「キサマも捕まりやがったのか…」
「あぁ、逃げる途中でメタルクウラ共が現れてな…。みんなを逃がすことはできたんだが、オレ達も捕まっちまって…」
ラディッツはフッと笑って言った。
「『オレ達』って、他のみんなもか！？」
アバランが言うと、ラディッツの方から声がした。
「そう…、ぼく達も…」
なんとそこには、未来の悟飯と未来のトランクスがいた。
「でも大丈夫だよ。他のみんなは無事に脱出できたからね…」
未来の悟飯は微笑んで言った。