「見損なったぞ、アバラン！このオレが遥々地球まで来てわざわざ復活させてやったのに…。恩知らずにも程があるぞ！」
メタルクウラに見つかってしまった。
「クウラ、キサマの為に罪なき異星人の命を奪うなど、もう我慢ならん！きさまなど、もはや親友ではない！」
アバランは怒鳴り込みながらメタルクウラを殴り飛ばした。
メタルクウラは大きく吹き飛ばされ、遠くの壁に激突した。
「長居は無用だ！早く脱出するぞ！」
アバランはみんなに言った。
その時、辺りが真っ赤に光り、不気味な警報音が響いた。
「まずい！奴らが攻めて来るぞ！」
バーダックが言った途端、大勢のメタルクウラやロボット兵が襲ってきた。
「くそ、仕方ない…。クリス、ここはオレに任せて先に行け！」
アバランが言った。
しかし、クリスは首を横に振った。
「嫌だ！アバランを置いて行きたくない！ぼくも戦うよ！」
「何を言ってる！キサマのような子どもが、戦って敵う相手じゃねぇぞ！キサマだって分かるだろ！」
アバランは怒った。
しかし、クリスはアバランに言った。
「確かに敵うかどうかわからない…。でも、アバランにこれ以上辛い思いをさせたくないんだ！それにまたアバランが死んじゃったら、リアさんも子ども達もかわいそうだよ！」
「…クリス…」
クリスの純真な想いに心を打たれたアバランは、ようやくクリス達に心を開いた。
「…わかった。お前がそこまで言うなら何も言わん。だが足手まといにはなるなよ？わかったな！」
「うん！大丈夫だよ！ぼくだって強くなったんだもん！」
クリスは自信に満ち溢れていた。
そしてクリスとアバランは、ラディッツ達にナメック星人を連れて脱出するように伝えると、ビッグゲテスターの最深部に向かって走り出した。
「…死ぬなよ！クリス、アバラン！」
ラディッツは不安そうに言った。