なんと、メタルクウラが12体も現れたのだ。
「どうなってやがる！？なぜクウラがこんなにいるんだ！？」
バーダックはびっくりした。
「言ったはずだ。オレはビッグゲテスターと融合したことでメタルクウラになったと。つまりオレはビッグゲテスターの核となり、大量の分身を造ることができるのだ！」
なんと、今目の前にいるのは本物のクウラではなく、量産型のメタルクウラだったのだ。
クウラ本人は、ビッグゲテスターの中心部で核、つまりビッグゲテスターの命であるコアとなって、自身の分身であるメタルクウラやロボット兵を動かしているのだ。
「なんて気味悪い奴だ…。これは退治しなくてはならねぇな！」
バーダックは早速戦い始めた。
ところが、メタルクウラは再生能力を持っており、いくら攻撃しても全く倒れる気配はなかった。
「どうした？その程度ではオレは倒せんぞ？」
メタルクウラは余裕の笑みを浮かべて言った。
「くそ…。これじゃキリがねぇな…」
バーダックは息を切らしながら言った。

一方ラディッツ達は、複数のメタルクウラに苦戦していた。
「なんだこいつら！いくら攻撃しても再生してしまう！」
未来の悟飯が言った。
「くそ、万事休すか…」
サクロスが言った。
「ええぃ！もうやけくそだぁ！」
ラディッツは叫びながらエネルギー波を放った。
「もう嫌だぁ！」
クリスも叫びながらエネルギーを放った。
すると、二つのエネルギー波が2体のメタルクウラを吹き飛ばした。
「た、倒した…」
クリスは驚いた。
ナッパは二人を見て気づいた。
「もしかしたら、再生できねぇぐらいの攻撃をかませば倒せるかもしれねぇぞ！」
みんなは一斉に攻撃を仕掛けた。
そしてナッパの言うとおり、あっという間にメタルクウラを倒した。
「あいつらやるじゃねぇか！次はてめぇだ！」
バーダックはメタルクウラに言った。
ところがメタルクウラはフッと笑って言った。
「なかなかやるな…。だが残念だったな。きさまらがこうしてる間に、全てのナメック星人を閉じ込めてやったぞ」
「なに！？」
なんと、バーダック達が戦っている間に、全てのナメック星人がさらわれてしまったのだ。
「きさまぁ！卑怯な手を使いやがって！」
バーダックはカンカンに怒った。
「ふふふ、次はお前達だ…」
メタルクウラは指をパチンっと鳴らすと、なんと遠くから大量のメタルクウラが押し寄せてきた。
その数は、数千体を超えていた。
「まずい！逃げろ！！」
身の危険を感じたバーダックは、ラディッツ達に避難を呼び掛けた。