Dear Saiyans 24話・恐怖の星喰い星

「一度に大勢の気が消えるって、フリーザ軍残党の仕業にしては結構派手な気がするな」
ラディッツが言った。
確かにフリーザがいなくなってからは、フリーザ軍の活動は鈍くなっている。
だから、いくらどこかで悪事を働いても、あんなに大きな破壊活動はほとんどない。
もしかしたら、フリーザやセルよりも、もっと強力な敵が現れたかもしれない。そう思うようになった。
「これはただ者ではなさそうだな。このまま犠牲者を増やす訳にはいけねぇ!すぐに原因を突き止めなければな!」
ラディッツが言ったが、みんなは動こうとしなかった。いや、動けなかった。
相手は宇宙中を常に移動している。
途方もなく広い宇宙を飛び回っても時間がかかるし、いつどこで敵と出くわすかわからない。
うかつに飛び出すのはかえって危険だ。
「ちくしょう!このままじゃこうしてる間に、誰かがやられるじゃねぇか!」
ラディッツが怒ると、ターレスがなだめた。
「落ち着くんだ、ラディッツ!相手はどこにいるのかわからねぇんだぞ!下手に動いたって、時間を無駄にするだけだ!」
「それに、もし探し回ってる途中で敵に見つかったら、大変なことになるよ!」
クリスが言った。
ラディッツは舌打ちをして、再び席に着いた。
そんな中、バーダックが言った。
「次に敵が現れる星を予測するっていう手があるぞ」
実はフリーザの件以降、ブルマとバーダックは地球の近くの星で何かがあっても対処できるように、近くの星を観測できる特殊なコンピューターを開発したのだ。
これを使えば、敵が現れると予想される場所を把握することができる。
バーダックは早速コンピューターを使い、近くの星にアクセスした。
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