そして、ビッグゲテスターに潜入した。
中に入ると、あちこちが機械だらけで、まるで電子機器かパソコンの中にいるようだった。
だが、金属や鉄の匂いに混じって、僅かに血液の匂いまでしていた。
「すごい不気味な所だ…。それに酷い匂いだ…」
未来のトランクスは不安そうに言った。
「でも、まずはみんなを助けることが先決だ」
未来の悟飯が言った。
「そのナメック星人って方々は、まだ生きているのだろうか…」
ノーマンは心配だった。
「あぁ、それは大丈夫だ。まだ一人も死んではいない」
アバランが言った。
するとその瞬間、アバランは何かの気配を感じたのか、みんなを黙らせた。
「みんな静かにしろ…！」
戸惑ったバーダック達だったが、アバランの言うとおりに静かにしてメタルクウラに成りすました。

すると、一人の小さなロボットが姿を現した。
このロボットは誘導ロボットで、捕らえた異星人の命を奪い、ビッグゲテスターのエネルギーとして供給する役割をしているのだ。
誘導ロボットはアバランを見て挨拶した。
「お帰りなさいませ、アバラン様！メタルクウラご一行様！」
「出迎えご苦労。ナメック星人共のエネルギー供給はまだなのか？」
アバランが言った。
「はい。その件ですが…、ナメック星人の方々をすり潰す機械が故障してしまいまして、現在復旧作業中でございます…」
誘導ロボットは申し訳なさそうに言った。
「そうか、わかった…。まだエネルギーがたくさんあるから、今日はゆっくり休むといい」
アバランが言った。
「はい、ありがとうございます。では、お休みなさいませ」
誘導ロボットはアバランにお辞儀をすると、その場をあとにした。
アバランは緊張が解けたのか、深くため息をついた。