なんとか逃げ切ったバーダック達は、地面に空いた穴に隠れた。
「あの数じゃ、さすがに相手するのは無理があるな…」
ベルが言った。
「けど早くしないと、みんなが殺されちまうぞ！」
スーノが言った。
確かに、ビッグゲテスターに閉じ込められたナメック星人を助けなければ、間違いなく命が危ない。
しかし、外には大量のメタルクウラがうろついている為危険だ。
バーダック達にはどうすることもできなかった。


その時、物音がした。
誰かが土を掘っている音だ。
「まさか、見つかった！？」
ジングルは震えた。
「あぁ、もうダメだぁ…」
スーノは目を隠した。
やがて天井に穴が開き、そして入ってきた。
彼はメタル化した体をキラッと光らせながら、バーダック達に迫ってきた。
「くそ、もはやここまでか…」
みんなは抱き合い固まった。
すると、彼はラディッツ達に抱かれて震えているクリスの肩に、そっと手を置いた。
クリスはビクッと体を震わせて、彼を見た。
そして、びっくりした。
「ア、アバラン？！」
「…久しぶりだな。クリス坊っちゃま…」
なんと、そこにいたのはメタル化したアバランだった。
アバランは目付きが鋭いものの、フリーザ軍だった頃の怖い顔ではなくなっていた。
「アバラン！？なぜここに！？お前、死んだはずじゃ…。ま、まさか！？」
「…そうだ。オレもビッグゲテスターって奴で生き返ったんだ」
なんとアバランもまた、クウラと同じくビッグゲテスターによって復活したのだ。
ジングルはハッとした。
「もしかして、アバランのお墓を荒らし、アバランの遺骨を持ち去ったのは！」
「…あぁ、クウラが地球に送り込んだロボット兵共がやったんだ…」