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Dear Saiyans 24話・恐怖の星喰い星

ある日、会議室が張り詰めた空気を漂わせていた。
「…何か情報をつかめたか?」
「いいえ、何もありません…」
「…そうか、ダメだったか…」
バーダックと未来の悟飯は、ガックリと肩を落としていた。

実は、彼らはここ数年間探しているものがあった。
それは、ナメック星で亡くなったアバランだった。
アバランは地球でクリス達に見送られ、お寺にある墓に納められた。
ところが、人造人間が現れる1年前、アバランの墓が何者かに壊され、納められていたアバランの遺骨が行方不明になるという事件があったのだ。
ラディッツ達はその事件以降、数年間もアバランを探し続けていた。
しかし、いまだに有力な情報はなく、アバランは行方不明のままだった。
「…アバランとやらを連れ去るなんて…。一体、誰が…。何の為に…」
バーダックは悩んでいた。
彼はため息をつきながら、書類をまとめ始めた。

すると、ベルとジングルが空を睨んでいるのが見えた。
「どうした、お前達?」
バーダックが言った。
「遥か遠い宇宙で、大きな気配を感じました…」
ベルが言った。
するとジングルが、慌てた様子で叫んだ。
「あ!大勢の気が減ってる!」
元々魔族だったベルと、長い間宇宙を旅していたジングルは、遥か遠い宇宙にある気を感じとっていた。
「大勢の気が消えたって、誰かが星を襲ってるってことか!」
バーダックが言った。
「はい、おそらく…」
ジングルは冷や汗を流して言った。
バーダックは嫌な予感がしていた。
「…まさか、フリーザ軍の残党の仕業か!?」
フリーザがいなくなったとはいえ、フリーザ軍の残党が僅かながら活動している。
だから、いつどこで悪さをしていてもおかしくなかった。
バーダックは急いでラディッツ達を呼び、緊急会議を始めた。
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