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Dear Saiyans 23話・クリスの力

なんと、バイオブロリーが自ら水槽を破壊して出てきたのだ。
「あ、いかん!培養液を処理するんだ!」
研究所の博士が叫んだ。
培養液は、普段はバイオ戦士の成長を助ける栄養素が含まれているが、空気に触れると猛毒化するだけでなく、他の生き物の細胞を吸収し、増殖する危険な液体となる。
つまり、猛毒化した培養液に触れると、体がたちまち崩れ、最後は跡形もなく溶かされてしまうのだ。
恐ろしい話に、バーダック達はゾッとした。
「早くバイオブロリーを止めねぇと、みんなお陀仏になるぞ!」
バーダックが言った。
「だとしたら、研究所にいる他のみんなを避難させないと!」
クリスが言った。
「そうね、被害が大きくなる前にみんなを助けましょ!」
ギネも賛成した。
その時、サタンが悲鳴を上げた。
見ると、そこには恐ろしい光景があった。
水槽から出てきたバイオブロリーだったが、全身に付着していた培養液によって体が崩れ、まるで妖怪のような恐ろしい姿になっていたのだ。
「なんて怖い姿なの…!」
ギネはブルブル震えて言った。
「ブロリーさんが、お化けになっちゃった…!」
クリスは腰を抜かして震えた。
「お前達!怖がってる暇があったら、早くみんなを助けろ!」
バーダックが言った。
「わ、わかった!みんな、行くぞ!」
ラディッツはギネとクリスに言った。
ラディッツとギネ、そしてクリスが研究所内の人やバイオ戦士、そしてペット達を避難させた。
ラディッツとギネは研究員やバイオ戦士、クリスはペットを避難させるという役割を分担した。
ペットは、先ほどの犬の他に、猫や熱帯魚、爬虫類、そしてインコだったが、一匹も欠けることなく無事避難させることができた。
そして、避難した人々やバイオ戦士、ペット達は、島の大型客船に乗せられた。
避難は順調に進み、あとは水槽の中のバイオ戦士と、逃げ遅れた研究員の救出のみとなった。
ところが、バイオブロリーの攻撃は想像以上に激しく、あちこちから培養液が流れ出し始めた。
ラディッツ達は研究員とバイオ戦士を助けようとしたが、すでに数名が培養液に飲み込まれ死亡してしまった。
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