Dear Saiyans 23話・クリスの力

そうこうしているうちに、バイオ戦士達がサタンと戦う支度をしていた。
しかし、いくら武道会の世界チャンピオンと言えど、相手は強力な戦闘力を持った戦士だ。
それに、18号一人で戦うのは無理がある。
バーダックは舌打ちをすると、ラディッツ達に言った。
「お前達!オレらも戦うぞ!」
「えぇ!?ぼく達も行くんですか!?」
クリスはまだ心の準備が出来ていなかったが、ラディッツ達はさっさと行ってしまった。
「あ、待って!」
クリスはあわてて行った。

「ん?なんだお前達は!」
男爵は突然現れたバーダック達を見て驚いた。
「な、なんやあの恐竜みたいなやつは!そいつもバイオ戦士なんか?」
サタンを連れた男爵の仲間の男は、クリスを見て言った。
「ぼくはバイオ戦士じゃないですよ!」
クリスはあわてて言った。
「それよりそこの祈祷師だが、なぜここにいるんだ?」
ラディッツは祈祷師に言った。
「うわ?!お前達こそなぜここにいるんだ!?」
祈祷師はびっくりした。
「ちょっとそこのお前達。ここは武道会場だぞ。危ないから今すぐ出た方がいいぞ」
サタンはバーダック達に言った。
「それはどうかな?」
バーダックはフッと笑みを浮かべて言った。
「ぼく達はとっても強いんだよ!見てて!」
悟天がそう言うと、トランクスとラディッツと一緒に気功波を放った。
みんなはびっくりした。
男爵はバイオ戦士に攻撃命令を出した。
「せこいトリックを使いやがって!バイオ戦士共!奴らを『村祭り』にあげてやれ!」
「え?村祭り…?」
クリスはきょとんとした。
「それを言うなら『血祭り』だろ!」
ラディッツが言った。
「うるさい!どっちも祭りだ!やれ!!」
男爵は顔を真っ赤にして言った。
「やれやれ、とんだ武道会になっちまったね…」
18号はつまらなさそうに呟いた。
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