当時、フリーザ軍だったベジータ達がシャーツ星を制圧していた頃、ラディッツはターゲットを探し廻っていた時、この少女を見つけた。
しかし、この時の少女は大ケガをしており、食べ物もなく弱っていた。
最初はとどめを刺そうとしたラディッツだったが、不思議にも倒す事をためらった。
ラディッツは、ベジータとナッパに見つからないように食べ物と傷薬を宇宙ポッドから取り出して、少女のケガを治し、食べ物を分けてあげた。
だが、このままだとベジータに見つかる危険が高まる。
そこでラディッツは、少女を一旦フリーザの宇宙船にこっそり避難させ、小さな宇宙ポッドに乗せて、どこか安全な星に逃がしたのだ。
そして少女がたどり着いたのが、この地球だった。
彼女はこの村に住む村人に拾われ、育てられたのだった。
その後、風の噂でラディッツとナッパ達が、故郷の星シャーツ星を元の平和な星に戻し、仲間が生き返ったことを知り、ラディッツ達に恩返しをしようと考えていたのだ。

「…そうだったんだ。ラディー達とフリーザの代わりに謝るよ…。キミの故郷をめちゃくちゃにして、ごめんなさい！」
クリスが少女に謝ると、ラディッツとナッパも謝った。
「…ありがとう。でももう大丈夫よ。それにあたし、地球が大好きになったの」
少女は優しく微笑んで言った。
そして、さらにこう言った。
「ラディッツさん達の活躍、たくさん聞かせてもらったわ。あたしも、ラディッツさん達と一緒に世界を救う仕事がしたいなぁ」
意外な言葉にみんなは驚いた。
「なぜ、敵だったオレ達と？」
ナッパが言うと、少女が言った。
「あたしはラディッツさんに助けられ、優しくなったナッパさんに故郷の星を元通りにしてくれました。だから恩返しとして、あたしもラディッツさん達とクリスさん達を助けたいんです」
「…気持ちは嬉しいが、とても危険な仕事もあったりもするんだぞ。だから、もし仲間になりたいなら両親に言った方が良い」
ラディッツが言った。
「わかったわ、ちょっとお話してくるね」
少女は、自分を育ててくれた夫婦に話した。
実は少女は、彼女が生まれる前に父親を事故で亡くし、さらにベジータ達が来る前日に母親を病で亡くしていたのだ。
そこへ、ラディッツが地球に逃がしてくれたおかげで、彼女は村人達と共に幸せに暮らすことができたのだ。
さらに、最近は巨大な恐竜が現れて大変な目に合っていたところを、再びラディッツ達や悟天達に助けられ、恩返しをしようと決意をしたのだ。