実はこの村の近くの山には、獰猛な巨大生物が住み着いていて、山に住んでいた動物を食べ尽くし、今度は村を襲うようになったのだった。
これまでに多くの人々が巨大生物に立ち向かったが、返り討ちを食らい犠牲になってしまった。
その為、村の人口がどんどん減り、誰もいなくなることを危惧した祈祷師が、生け贄を差し出そうと考えていた。
「じゃあ、あの子が生け贄ってことか！？」
ベルはゾッとした。
「そんなのダメよ！何も変わりはしないわ！」
ビーデルが言った。
「だったらオレ達が、その怪物を退治してやるぜ。こう見えて結構強いんだぜ！」
トランクスが自慢気に言うと、大きくジャンプし、空に浮いたり、小さな岩目掛けて気功波を発射した。
村人達はびっくりした。
「皆さん、怪物退治はぼく達に任せてください。必ず、皆さんの村を守ってみせます！」
クリスはみんなに言った。
「…分かりました。しかし、お気をつけてください。怪物はとても大きく狂暴です」
村長はビーデル達に言った。


その時、大きな唸り声が響いた。
「わぁ！来たぞー！」
村人達は一目散に逃げ出した。
振り向くと、そこには大きな肉食恐竜が近づいて来た。
その恐竜は、悟空達やクリス達の住んでいるパオス山の恐竜とは比べ物にならないほど大きく、そして狂暴だった。
「こ、こいつが村を襲った犯人か！」
「あなたね！村で悪さをしているのは！」
ラディッツとビーデルが言った。
「許さねぇ！すぐに退治してやるぜ！」
「オレ達サイヤ人にかかれば、あっという間さ！」
ナッパとターレスが言った。
「想像以上に大きいね…。でも、みんなで力を合わせれば大丈夫！」
ジングルが言った。
「ああ、村を守るためだ！」
ベルが言った。
「ぼくも燃えてきた！よぉし、行くよ！」
クリスが言った、その時。
なんと、悟天とトランクスが恐竜で遊び始めたのだ。