Dear Saiyans 22話・伝説の超サイヤ人

天下一武道会まであと1ヶ月。
悟天とトランクス、悟飯のガールフレンド・ビーデルがドラゴンボールを集めていた。
ビーデルは、悟飯が通っている学校の同級生で、ミスターサタンの娘である。
彼女は正義感が強く、悟飯でさえタジタジになるほど気が強い性格だ。
ラディッツとクリス、ベルとターレス、そしてジングルとナッパは、ビーデル達の安全を守りながら同行することにした。
「なんだか遠足みたいになっちゃったね」
クリスは笑った。


そして、一行のドラゴンボール集めは順調に進み、残るはあとひとつとなった。
「ところで悟天にトランクス、君たちはドラゴンボールでどんな願いを叶えてもらうんだ?」
ナッパは悟天達に言った。
トランクスは目をキラキラさせて言った。
「オレは、どんな乗り物も並ばないで無料で乗れる遊園地を作ってもらいたいな」
そして悟天も言った。
「ぼくはね、いくら食べても食べきれないほどの、美味しいお菓子の国を作ってもらいたいなぁ」
「ははは、子どもらしいかわいい願いだな」
ターレスは悟天達のかわいい話に癒された。
「オレもガキの頃に、お菓子がたくさんある星があったら、そこに住みたいなって言ってたっけな」
ナッパの意外な昔話に、みんなは笑った。



しばらく歩いていると、小さな村が見えてきた。
その周りを見てみると、きれいな水晶の原石があった。
「すごいきれいな水晶だ。でもこんなに水晶がたくさんあるのに、なんだか寂しいところだね」
ジングルが言った。
「あら?村で何かやってるみたいね。行ってみましょ」
ビーデルが言った。
よく見ると、村の祭壇に小さな女の子が立っていて、祈祷師がお祈りをしていた。
「何をしているんだろう…」
クリスが言った。
一行はおそるおそる村を訪れ、村長に何かあったのかを尋ねた。
すると、この村で大変なことが起こっていたことがわかった。
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