Dear Saiyans 22話・伝説の超サイヤ人

今日のメニューは、ハンバーグやエビフライ、そしてサラダだった。
サイヤ人は戦闘民族なだけあって、よく戦うためにエネルギーの消耗が激しい。その為食欲がかなり旺盛だ。クリス達と違って、ラディッツ達サイヤ人の食べっぷりはものすごく、クリス達よりも量が多いハンバーグやエビフライ、サラダを何度もおかわりして食べていた。
「な、何度見てもすごい食欲だね」
サクロスは笑いながら言った。
「ラディー達が美味しそうに食べてる姿を見ると、ぼくも嬉しくなるし、安心するんだ」
クリスが言った。

ラディッツとナッパ、そしてベジータがフリーザ軍兵だった頃は、星の制圧をする仕事が多過ぎて、食事はあまりもらえず、制圧した星の食べ物や獲物で飢えをしのいでいたこともあった。
さらにラディッツは、ピッコロの攻撃と大手術で、ほんのわずかしかご飯を食べることができなかった時期があった。
クリスは、そんなラディッツ達を見てきたため、元気に食べるラディッツ達の姿にいつもホッとするのだ。
「ラディッツ君達も、大変な思いをして生きてきたんだね…」
ジングルが言った。
「うん…」
クリスは寂しそうに頷いた。
クリスもまた、悟空と16号が亡くなって悲しかった。自分ももっと早く行動していれば、二人は今も生きていたのにと…。
「クリス、そんな暗いしてたら悟空さんと16号さんが悲しんでしまうぞ」
「オレ達だって悲しいよ。でも、だからこそ前に進まなくちゃ」
ベルとスーノが言った。
「…そう、だね…。ぼくもしっかりしないと、カカロットさんや16号さんに申し訳ないや。ありがとう、みんな…」
クリスは涙を拭くと、元気を取り戻した。
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