Dear Saiyans 22話・伝説の超サイヤ人

ブロリーの攻撃は想像以上だった。
悟天とトランクスはさすがに怖くなり、大慌てで逃げ惑うようになった。
「どうした!カカロットの息子とベジータの息子なら、もっと力を出しきれるはずだ!見せてみろ!」
それはまるで、ブロリーが悟天とトランクスを鍛えているようだった。
「どうなってんだ?伝説の超サイヤ人って、破壊と殺戮を好むはずじゃなかったのか…?」
ラディッツが言った。
「…でも、あのブロリーさんって人、よく見たら力比べを楽しんでいるように見えるよ?」
クリスが言った。

そこへ悟飯が駆けつけて来た。
大きな気を察知して、パオス山からやって来たのだ。
そしてブロリーを見てびっくりした。
「ブロリー!?生きていたのか!」
「何!?知ってるのか、悟飯!」
ナッパは悟飯に言った。


実は7年前、人造人間が現れる数ヶ月前に、ベジータがブロリーの父親・パラガスに、新惑星ベジータに王になって欲しいと言われ、新惑星ベジータに出発していた。その頃、悟空は界王から南の銀河を荒らした伝説の超サイヤ人を退治して欲しいと頼まれ、彼もまた新惑星ベジータに向かった。
そこで、悟空はブロリーと出会うが、突然ブロリーが暴走し、伝説の超サイヤ人となって悟空達を蹴散らしていた。
実はブロリーは、悟空と誕生日が一緒で、さらに保育器が隣同士だったが、まだ赤ん坊だった悟空の泣き声に毎晩うなされ、周りの大人のサイヤ人達に罵られていた。
さらに、ベジータの父親・ベジータ王にブロリーの潜在能力を恐れ、パラガスもろとも処刑されそうになったことがあった。
その後、惑星ベジータ消滅寸前、ブロリーはパラガスと共に辛くも逃げ延び、ベジータ達に復讐し、全宇宙を支配しようと狙っていた。
ブロリーは悟空達をピンチに追い込んだものの、悟空が仲間からパワーを受け取り、悟空の重い一撃を食らい倒されてしまった。 
その後、地球に不時着し、この氷河地帯で眠っていたのだ。
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