Dear Saiyans 21話・孫悟空よ、永遠なれ…。

「うわああああああ!!カカロットぉぉぉぉぉぉ!!」
ラディッツは大きな声で泣き出した。
「嫌だぁぁぁぁぁ!カカロットさぁぁぁぁぁぁん!!」
クリスも泣き叫んだ。
「く、あの野郎…。なんて真似を…」
「うぅ…、そんな、カカロット…」
バーダックとギネも泣き出した。
「と、父さん…」
未来の悟飯も、あまりの出来事にショックを受け、泣き出した。
そして、みんなはようやくすべてを理解した。
悟空は死期を感じたために、自分よりも強い我が子悟飯に全てを託したのだ。
悟飯は自分を責めていた。
しかし誰ひとりとして、悟飯を責める者はいなかった。
「…悟飯、強くなったな…」
「すごかったぞ、よく頑張ったな…」
クリリン達とラディッツ達は、悟飯に優しく声をかけた。
「悟飯君、頑張ったね…。すごかったよ…」
クリスは泣きながら、悲しむ悟飯を抱きしめた。
その時、突然鋭い閃光が走った。
現れたのは、なんとセルだった。
彼は確かに自爆したものの、生命を維持するコアが無傷だったために、再生できたのだ。
さらに、サイヤ人の細胞も持っているため、以前よりもパワーアップして復活したのだ。
そして、人造人間を吸収しなくても、完全体になれた上に、瞬間移動まで会得したのだ。
みんなはびっくりし、怒り狂った。
するとセルが、いきなり光線を放った。
その光線は、青年トランクスを貫いた。
青年トランクスは地面に倒れ、動かなくなった。
そして、少年のトランクスも倒れてしまった。
「トランクス!!くそぉ、セルめぇーーー!!」
「よくもトランクスを…!!許さんぞーーー!!」
ベジータと未来の悟飯は、セルに飛びかかった。
「カカロットを返しやがれ!!」
バーダックも怒りに任せて、セルに飛びかかった。
しかし、パワーアップしたセルにかなわず、みんなは吹き飛ばされてしまった。
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