なんと、16号がセルに飛びかかり、自爆しようとしていたのだ。
「やめろ、16号！早まるな！」
未来の悟飯が叫んだ。
ところが、なぜか16号は自爆できなかった。
するとクリリンが言った。
「実は、お前の体の中の爆弾を、取り除いてしまったんだ…」
実は、16号がカプセルコーポレーションで修理を受けていた頃、ブルマの父・ブリーフ博士が16号に埋まっていた爆弾を見つけ、あまりに物騒だと撤去したのだ。
セルは16号を吹き飛ばし、エネルギー波を放った。
16号は一瞬でバラバラに壊れてしまった。
「ああ！！16号さん！！」
クリスは泣き出してしまった。
すると、悟飯の様子が変わった。
悟飯のかわいい目がつり上がり、超サイヤ人の特徴である金髪が逆立ち始めた。
それを見たセルはニヤリと笑うと、なんと尻尾からセルにそっくりの生物・セルジュニアを生みだした。
セルジュニアは、その名の通りセルの子供たちで、小柄ながら戦闘力が高く凶暴な性格だ。
「なんだ、こいつら！？栽培マンより強そうだぞ！」
ナッパが言った。
「みんな、気を付けろ！恐ろしく強ぇぞ、こいつら！」
悟空が叫んだ瞬間、セルジュニアが飛びかかってきた。
悟空達とラディッツ達は、必死にセルジュニアと戦った。
すると、セルジュニアはラディッツと未来の悟飯を集中的に狙い始めた。
「やめろ！孫に手を出すな！」
「許さないよ！あんた達！」
バーダックとギネは未来の悟飯とトランクスを守った。
「ラディーに何するんだ！」
クリスはラディッツを守った。
しかしセルジュニアは容赦なく、悟空達とラディッツ達を攻撃した。
「こいつら、体が小さいのに強すぎるぞ！」
ベルが傷つきながら言った。
「ダメだ！クリス！早く逃げろ！」
ラディッツはクリスに言った。
「嫌だ！ラディーを、みんなを見捨てる訳にはいかないんだ！」
クリスはセルジュニアの攻撃を受けながらも、ラディッツを守り続けた。
一方、悟飯は怒りに震えていたが、どうやって真の力を引き出すかわからず混乱していた。
すると、悟飯の足元に、何かが落ちてきた。