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Dear Saiyans 21話・孫悟空よ、永遠なれ…。

その頃、セルゲーム会場には、格闘世界チャンピオンのサタンが、果敢にセルに立ち向かっていた。
ラディッツ達サイヤ人は、心配そうに見つめていた。
「世界チャンピオンと言えど、セルはそこいらの格闘家とは…」
ベルが言ったとたん、サタンはセルに吹っ飛ばされてしまった。
ラディッツ、ナッパ、ターレスは大笑いしていた。
「ちょっと叔父上にナッパさん、ターレスさん!いくらなんでも笑っちゃかわいそうですよ!」
未来の悟飯はラディッツ達をたしなめた。
「どんなに戦闘力が低くても、あの人は世界中の人たちの為に頑張っているんですよ!」
トランクスが言った。
「ははは、悪い悪い。ついな…」
ナッパは頭をかきながら言った。

しばらくして、いよいよ悟空がセルゲームに出場した。
試合開始の合図と共に、悟空とセルは激しくぶつかりあった。
心臓病から生還を果たし、精神と時の部屋で修業をした悟空は、フリーザと戦った時とは比べ物にならないほどにまでパワーアップしていた。
「す、すごい…。カカロットさんが、あそこまで強いなんて…」
クリスはびっくりして目を丸くしていた。
「下級戦士と判定されたガキめが、フリーザを倒しただけでなく、あそこまで強くなったとは…。成長したな、カカロット…」
バーダックは、次男の成長に感動していた。
「…本当に強くなったね…。お兄ちゃんも、負けないように頑張るんだよ」
ギネはラディッツに言った。
「当たり前だ。いつかカカロットを追い越してみせるさ」
ラディッツは笑みを浮かべて言った。

すると。
「…参った!降参だ!」
なんと悟空が降参したのだ。
みんなはびっくりした。
「うそ!?悟空さんが降参するなんて、らしくないよ!」
ジングルは慌てた。
「なんで降参するんですか!?もう少しで勝てそうだったのに!」
スーノは悟空に言った。
「まぁ、そう慌てんな。こっちにはとっておきの切り札がいるんだ」
悟空が言った。
しかし、悟空の表情が、やはりいつもと違っていた。
いつもは優しく凛々しい表情をしていたのだが、今の悟空は、どこか物悲しい顔をしていた。
ラディッツは、悟空を不思議そうに、心配そうに見ていた。
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