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Dear Saiyans 20話・セルゲーム

そして2日後、セルゲーム当日。
ラディッツ達は悟空達と合流した。
「おめぇ達も強くなったな。気で分かるぞ!」
悟空が言った。
「ふふふ、あれからトレーニングを積み重ねたからな。今ならベジータに負けん気がするぜ」
ラディッツは余裕の笑みを浮かべて言った。
「ほぅ?ずいぶんな自信だな、ラディッツ」
ベジータが言った。
「そうさ!今のオレとラディッツなら、ベジータを超えちまったかもしれねぇぞ?」
ナッパが言うと、ベジータはニヤリと笑った。
「これでもか?」
なんとベジータが超サイヤ人に変身した。
「えぇーーー!?」
ラディッツ達とクリス達はびっくりした。
ベジータは修業していた頃、限界を迎えてしまった自分自身への怒りに目覚めて、念願の超サイヤ人に変身できたのだった。
ラディッツとナッパは、言葉を失い固まってしまった。
「ははは!このオレに挑もうなど、百年早いわ!」
ベジータは高らかに笑った。
「でもベジータ。いきなり超サイヤ人になっちまったら、セルと戦う体力が無くなっちまうぞ?」
悟空は心配そうに言った。
「チッ、オレに指図するな!」
ベジータはふてぶてしく変身を解除した。
その頃、未来の悟飯は青年トランクスに声をかけた。
「トランクス、立派になったな…」
「?!悟飯さん!?悟飯さぁーん!!」
青年トランクスは大泣きしながら、未来の悟飯に抱きついた。
未来の悟飯は、青年トランクスにこれまでのことを話した。
「そうでしたか…。悟飯さん、この戦いが終わったら、オレと一緒に元の時代に戻って、人造人間を倒しましょう!きっと、母さんやチチさん達が喜びますよ!」
青年トランクスは、目をキラキラさせて言った。
しかし、それはいけないことだった。
未来の悟飯と少年トランクスは、今やこの世界の人間になっている。
もし青年トランクスの時代に連れて帰れば、歴史がめちゃくちゃになって、今の世界にも影響が及ぶ可能性もある。
未来の悟飯は、そうなると分かっていた。
「トランクス、すまないがオレはその時代に帰ることはできないんだ。その代わり、その時代のみんなを守ってくれ」
「…そう、ですか…。分かりました…」
トランクスはため息をついた。
「ごめんな、トランクス。せっかく会えたのに…」
未来の悟飯は、青年トランクスに申し訳ない気持ちだった。
「いいえ、悟飯さんに会えてとても嬉しいです」
青年トランクスは、涙を拭いて言った。
それを見た少年トランクスは、もらい泣きをしながら青年トランクスにティッシュをあげた。
「ありがとう、少年時代のオレ…」
青年トランクスは、少年のトランクスからティッシュを受け取って、涙を拭きながら言った。
「さて、そろそろセルゲーム開催の時間だ!みんな、準備はできてっか?」
悟空はみんなに言った。
みんなは準備万端だ。
「よし!みんなぁ、行くぞ!!」
悟空の号令で、みんなは一斉にセルゲーム会場に飛び立った。



続く
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