Dear Saiyans 20話・セルゲーム

翌日、精神と時の部屋から帰ってきたラディッツとクリスは、すっかりくたびれていた。
クリスは、余計な体力を消耗しないために、第一形態に戻っていた。
「ラディー、古傷のほうは大丈夫?」
クリスはラディッツを心配していた。
「あぁ、このぐらいなんてことないさ」
ラディッツは、厳しい修業で少し痛み出したものの、大丈夫だった。

バーダックはみんなに言った。
「いいか、みんな!セルゲームまであと2日に迫ってきた。みんなは厳しい修業に耐え、強くなったが、敵は想像以上に強い。だから無理をして命の危険にさらすような真似は絶対にするな。わかったな!」
みんなは一斉に返事をし、再び各自トレーニングを始めた。
バーダックの言うとおり、完全体となったセルの戦闘力は相当なもの。
油断は禁物だ。
ラディッツは痛み止めの薬を飲んで、早速トレーニングを始めた。
「ラディッツ、お前さらに強くなったな!」
ターレスが言った。
「お前も強くなったじゃねぇか!神精樹の実に頼ることもなく、ここまで強くなったとは驚いたぜ!」
ラディッツが言った。
「ははは、代わりに地球の果物が好きになったんだ。特にリンゴってやつがな」
二人は笑った。
「カカロットやベジータも出場するんだ。強くなった今のラディッツを見たら、ベジータはたまげるかもしれねぇぞ?」
ナッパはラディッツに言った。
「へへ、ベジータをびっくりさせる機会か…。楽しみだぜ」
ラディッツはわくわくしていた。
「もう、ラディーったら、やんちゃなんだから…」
クリスが言うと、みんなは一斉に笑い出した。
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