Dear Saiyans 20話・セルゲーム

セルゲーム開催まで3日。
バーダックはトレーニングの休憩の合間にテレビを観ていた。
ちょうどニュースの時間になっていた。
そこには、ミスターサタンという格闘家が、セルゲームに出場すると宣言をしていた。
彼は、地球の格闘大会の世界チャンピオンで、多くの地球人に絶大な人気を博しているのだ。
ただ、世界チャンピオンとはいえ、サイヤ人やセルよりも戦闘力は低いため、バーダックは戦って勝てるかどうか心配だった。
「セルの怖さを知らないみてぇだな。だが、あの男からは、何故か少し希望を感じる気がするな…」
バーダックは、ミスターサタンが気になっていた。
昔、とある異星人から授けられた予知能力がそうさせているような気がした。

しばらくして、ターレスとナッパ、そして未来の悟飯、トランクスが帰ってきた。みんなは何故かボロボロになっていた。
「お前達!?何があったんだ!?」
「ずいぶんボロボロじゃないか!大丈夫なの!?」
バーダックとギネは心配だった。
「いやいや大丈夫さ。オレ達は神の神殿って所で、すげぇトレーニングをしただけなんだ」
ナッパは笑って言った。
ナッパ達は、神の神殿の中にある精神と時の部屋でトレーニングをしていたのだ。
その部屋は、たった1日で1年分のトレーニングができる不思議な空間になっているのだ。
そのおかげで、ナッパ達の戦闘力が格段に上がっていた。
「へぇ、そんなすげぇ場所なんてあるのか。オレもそこで、トレーニングしてみるかな」
「そうね、私もみんなの力になるために頑張ろっと!」
バーダックとギネは張り切り出した。

そしてちょうど、ベルとジングル、サクロス、スーノが戻ってきた。
彼らもボロボロになっていた。
「ふぅ…。結構キツかったね…」
ジングルは水筒の麦茶を飲んで言った。
「本当驚いたよ。たった1日で、1年分の修業したことになるなんてね…」
ベルが言った。
「地球にそんなすげぇ場所があるとは驚きだな。ところで、ラディッツとクリスはどうしているんだ?」
バーダックが言った。
「二人も精神と時の部屋で、修業をしているところです」
サクロスが言った。
「ラディッツは大ケガをしてたから、大丈夫かしら…」
ギネも心配だった。
4/7ページ
スキ