Dear Saiyans 20話・セルゲーム

その時、ラジオから緊急ニュースが放送された。
バーダックは急いでラディッツ達とクリス達を呼び集めた瞬間、アナウンサーの声が途切れて、恐ろしい声に変わった。
その声の主は、なんとセルだった。放送局を乗っ取っていたのだ。
キャンプ場の人々は不安になっていたが、ラディッツ達とクリス達が側にいるおかげもあって、少し安心していた。
「一体何を企んでいやがるんだ?」
バーダックが言った。
ラジオをよく聞いていると、なんとセルが、セルゲームという武道会を開催すると宣言したのだ。

セルゲームとは、地球で開催されている天下一武道会という大会とは違い、地球と命をかけたハードな戦いをする大会である。
セルは、悟空達サイヤ人の細胞も取り込んでいるゆえに、強い者と戦うことを楽しみとしているのだった。
「セルゲーム!?なんかヤバい予感…」
スーノはガタガタ震えていた。
「…オレ達も参加するか!」
ラディッツは立ち上がって言った。
「よし!オレも久しぶりに大暴れするか!」
ナッパが言った。
「オレは神精樹の力を持ってるんだ。セルになど負けるはずがない!」
ターレスは自信満々に言った。
セルは放送局を通じてこう言った。
「9日後に、セルゲームを開催する。たくさんの参加を待っているぞ…!」
そして、ラジオの放送が止まった。
「9日後か…。時間はないが、トレーニングをしなくてはな」
ベルが言った。
「怖いけど、ぼくもみんなを守るために戦わなきゃ!」
クリスが言った。
「よし!がんばるぞ!」
ジングルが言った。
とんだレクレーションになってしまったものの、参加した人々はすっかり元気を取り戻し、無事にレクレーションを楽しむことができた。
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