Dear Saiyans 19話・人造人間防衛大作戦!

突然のラディッツの攻撃に驚いたセルだったが、すぐに体勢を立て直した。
「ハハハ、やるではないか!いくら私が完全体でなくともな!」
「今のはほんの挨拶代わりだ。本番はここからだ!!」
ラディッツとセルは激しくぶつかり合った。
瀕死の状態から這い上がり、何度もトレーニングをしたラディッツは、ベジータと引けを取らないほどパワーアップしていた。
しかし、セルも負けてはいなかった。
多くの生命エネルギーと17号を吸収したことで、戦闘力はラディッツより少し上回っていた。
「チィッ!思った以上にやるじゃねぇか!ならば本気を出してやるとするか!」
ラディッツはセルを叩き落とすと、両手からエネルギー波を発射した。

ーダブルサンデー!!

エネルギー波はセルの腕に当たった。セルは左腕を押さえながら言った。
「なかなかやるではないか。さすが孫悟空の兄だな」
「オレは一流の戦士だ。どんな奴だろうと、オレは負けん!」
ラディッツは余裕の表情を浮かべて言った。
さらに今のラディッツは、スカウターの数値にうろたえることなく、戦うことができるほど自信に満ち溢れていた。
「なるほど、スカウターの数値に頼らずに戦えるようになったとは大したものだな。だが、この技は克服できたかね?」
セルはそう言って、技を構えた。
「…!?その技は!!」
その技は、ラディッツと悟空を倒した、あの魔貫光殺砲だった。
「!!や、やめろ!!待てっ!!!」
ラディッツが言葉を発したその時、セルが魔貫光殺砲を発射した。

ー魔貫光殺砲!!

ラディッツはギリギリのところでかわした。
そして、セルに猫だましをして怯ませ、さっさと逃げ出した。
「くそ、どこ行った!」
セルはラディッツを探したが、とっくに姿が見えなくなっていた。
「おのれ、こうなったら島を破壊するとしよう!」
セルは島を次々と破壊してしまった。
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