その頃、クリス達はベジータ達のケガの手当てをしていた。
悟空を襲った人造人間はなんとか倒せたものの、もう一人は逃してしまった。
「それにしても、心臓病になったとはいえ、超サイヤ人でさえ歯が立たない相手だなんて…。よっぽど強いんだね、人造人間って…」
ジングルが言った。
「ぼくもびっくりしたよ…。地球にあんなすごい人がいたなんて…」
クリスが言った。
「だけど、どうしてあいつらは悟空さんを狙っていたんだろう…」
ベルが言った。
「実は人造人間は、元々レッドリボン軍っていう悪い奴らが作った奴らだったんだ。それで…」
クリリンは人造人間のことについて話した。

実は人造人間は、その昔、悪事を働いていたレッドリボン軍と呼ばれる組織で働いていた、ドクターゲロという科学者が作った戦士だったのだ。
ドクターゲロは、高度な科学力で人造人間を作り、レッドリボン軍を支えていたのだが、当時まだ幼かった悟空によって、レッドリボン軍は倒され、壊滅したのだった。
これにより、ドクターゲロは悟空に復讐するために、密かに人造人間を作り、さらに自分自身も人造人間になって、悟空への復讐のチャンスを狙っていたのだ。
恐ろしい話しに、クリス達は震え上がった。
「そんなのむちゃくちゃだよ…。いくらカカロットさんを倒したいからって、関係のない人達を巻き込むなんて…」
クリスは怖くなって震えていた。
「フリーザ以上にむごい奴だな…。早く取っ捕まえて、退治しねぇと危険だな」
ナッパが言った。
「けどよ、相手はスカウターにも映らねぇから、どうやって探すんだ…」
ターレスが言った。
「今は考えていても仕方がない。被害がこれ以上大きくならないようにする方法を、考えることが先決だ」
未来の悟飯が言った。
その時、ピッコロが何かを見つけたのか、突然飛び出した。
「あ、待って！」
クリスはあわててピッコロを追いかけた。
「クリス！どこ行くんだ！」
未来の悟飯はクリスを追いかけた。