Dear Saiyans 19話・人造人間防衛大作戦!
そこへ、救助活動を終えた未来の悟飯とサクロス達が帰ってきた。
未来の悟飯は、バーダックからトランクスが怖がっていると連絡を聞き、急いで帰ってきたのだ。
「トランクス、もう大丈夫だよ。オレがいるから、怖くないよ」
未来の悟飯は、怯えるトランクスを優しく抱きしめた。
トランクスはよほど怖かったのか、未来の悟飯にしがみついて甘えていた。
「…あいつもオレと同じだったんだな…」
ラディッツはポツリと言った。
ラディッツは過去に、悟空とピッコロの二人と戦った末、魔貫光殺砲で体を貫かれ、一度は命を落としていた。
だが、クリスが来てくれたことで、ドラゴンボールを使わずとも息を吹き返した。
そんな不思議な体験をしたラディッツは、トランクスの気持ちが痛いほど分かっていた。
バーダックはゆっくりと立ち上がると、みんなに声をかけた。
「みんな、ご苦労だった。数十名の命と人造人間を助けることはできなかったが、みんなよく頑張ってくれた」
ラディッツ達とクリス達は、黙ってバーダックの話を聞いていた。
「またいつ、セルの野郎が襲ってくるかわからんから、決して油断はせず、いつでも構えるんだぞ」
「はい!!」
バーダックの言葉に、みんなは一斉に返事をした。
「うむ、では解散だ。ゆっくり休むといい」
バーダックの号令で、ラディッツ達とクリス達は自由時間を過ごすことになった。
みんなは、これまでにない救助活動と防衛活動で、すっかりくたびれていた。
ラディッツとナッパ、ターレス、そしてクリス達は、入浴の後にすぐに寝てしまった。
その頃、未来の悟飯とトランクスは、ベッドに横になっていた。
まだ幼いトランクスは、セルのトラウマと街でけたたましく鳴り響いたサイレンの音が怖かったのか、眠れないでいた。
未来の悟飯は、トランクスに優しく声をかけた。
「トランクス、よく頑張ったね。あの時よりも強くなったじゃないか。オレはとっても嬉しいよ」
「あ、ありがとうございます…。でも、ぼく…、怖くて…」
トランクスは震えながら言った。
「それはみんな同じさ。オレだけじゃなく、お祖父様も叔父上も、みんな怖かったって言ってた。それに、あの人造人間達でさえ、よっぽど怖かったと思うよ」
未来の悟飯は、17号と18号をかわいそうになっていた。
そして、この世界の17号と18号は、悪い人じゃなくなっていると分かっていた。
「…そう、ですね…。よく考えてみたら、人造人間達のほうがもっと怖い思いをしてたんですね…」
トランクスは安心したのか、だんだん眠くなっていた。
「うん。だからもっとトレーニングをして、みんなでセルをやっつけよう…」
未来の悟飯は、トランクスを抱きしめると、静かに眠りについた。
トランクスも、未来の悟飯に抱かれて眠りについた。
続く
未来の悟飯は、バーダックからトランクスが怖がっていると連絡を聞き、急いで帰ってきたのだ。
「トランクス、もう大丈夫だよ。オレがいるから、怖くないよ」
未来の悟飯は、怯えるトランクスを優しく抱きしめた。
トランクスはよほど怖かったのか、未来の悟飯にしがみついて甘えていた。
「…あいつもオレと同じだったんだな…」
ラディッツはポツリと言った。
ラディッツは過去に、悟空とピッコロの二人と戦った末、魔貫光殺砲で体を貫かれ、一度は命を落としていた。
だが、クリスが来てくれたことで、ドラゴンボールを使わずとも息を吹き返した。
そんな不思議な体験をしたラディッツは、トランクスの気持ちが痛いほど分かっていた。
バーダックはゆっくりと立ち上がると、みんなに声をかけた。
「みんな、ご苦労だった。数十名の命と人造人間を助けることはできなかったが、みんなよく頑張ってくれた」
ラディッツ達とクリス達は、黙ってバーダックの話を聞いていた。
「またいつ、セルの野郎が襲ってくるかわからんから、決して油断はせず、いつでも構えるんだぞ」
「はい!!」
バーダックの言葉に、みんなは一斉に返事をした。
「うむ、では解散だ。ゆっくり休むといい」
バーダックの号令で、ラディッツ達とクリス達は自由時間を過ごすことになった。
みんなは、これまでにない救助活動と防衛活動で、すっかりくたびれていた。
ラディッツとナッパ、ターレス、そしてクリス達は、入浴の後にすぐに寝てしまった。
その頃、未来の悟飯とトランクスは、ベッドに横になっていた。
まだ幼いトランクスは、セルのトラウマと街でけたたましく鳴り響いたサイレンの音が怖かったのか、眠れないでいた。
未来の悟飯は、トランクスに優しく声をかけた。
「トランクス、よく頑張ったね。あの時よりも強くなったじゃないか。オレはとっても嬉しいよ」
「あ、ありがとうございます…。でも、ぼく…、怖くて…」
トランクスは震えながら言った。
「それはみんな同じさ。オレだけじゃなく、お祖父様も叔父上も、みんな怖かったって言ってた。それに、あの人造人間達でさえ、よっぽど怖かったと思うよ」
未来の悟飯は、17号と18号をかわいそうになっていた。
そして、この世界の17号と18号は、悪い人じゃなくなっていると分かっていた。
「…そう、ですね…。よく考えてみたら、人造人間達のほうがもっと怖い思いをしてたんですね…」
トランクスは安心したのか、だんだん眠くなっていた。
「うん。だからもっとトレーニングをして、みんなでセルをやっつけよう…」
未来の悟飯は、トランクスを抱きしめると、静かに眠りについた。
トランクスも、未来の悟飯に抱かれて眠りについた。
続く
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