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Dear Saiyans 19話・人造人間防衛大作戦!

翌朝、悟空は相変わらず具合が悪かった。ラディッツは、氷枕を取り替えたり、汗を拭いてあげたり、薬を飲ませてあげたりした。
自分がクリスにしてもらったことを、悟空にも同じことをしていたのだ。
「それにしてもラディッツ、おめぇ、よく生きられたもんな…。すげぇよ…」
悟空は、ラディッツがドラゴンボールを使っていないにも関わらず生き返ったことに驚いていた。
「あぁ、夢か幻かはわからんが、確かにオレは地獄に行ったことは記憶にある…。だがな、クリスの叔父と、その奥さんの霊に助けられて、気がついたら現世に戻ってたんだ…」
ラディッツも不思議でたまらなかった。
「…もしかしたら、クリスのラディッツを助けたいという気持ちが、何らかの奇跡を起こしたんじゃねぇかもな…」
悟空は栄養ドリンクを飲みながら言った。
「…さぁな」
ラディッツが言うと、二人はクスクスと笑った。

しばらくして、チチが部屋に入ってきた。
悟空のために、お粥を作ってきたのだった。
「悟空さ、お粥を作ってきたど。これを食べれば元気になるだ」
「サンキュー、チチ…」
悟空はチチからお粥を受け取り、美味しそうに食べた。
「お兄様も、悟空さの世話をしてくれてありがとうだ」
チチはラディッツにお礼を言った。
「あぁ…」
ラディッツの表情は、相変わらず暗かった。
「おめぇ、まだ引きずっているようだな…。それにあの時は、オラもついカッとなっちまってたから…」
チチもまた、ラディッツに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
「けんど、悟空さから聞いたど。あんた達、みんなのために頑張ってるって。それを聞いた時は、オラもすごく嬉しかっただ。これからも頑張ってけれ、お兄様」
チチはラディッツの手を握って言った。
「お、おぅ…」
ラディッツは恥ずかしくて顔を赤くした。
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