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Dear Saiyans 18話・恐怖の人造人間

ほどなくして、ラディッツ一行はパオス山に到着した。
そして、救急救命士にケガ人を任せ、警察に島の状況を話し、しばらく人々や動物を避難場所に仮住まいさせることにした。
「ふぅ…、なんとかなったな…」
ベルは汗を拭って言った。
「多くの人達が亡くなってしまったのは悲しいけど、できる限りのことは成し遂げたね…」
スーノが言った。
「そうだな…。だがこれで終わりじゃないぞ。すぐに緊急会議だ」
ラディッツが言った。

すぐに緊急会議が始まった。
その一方で、クリスとスーノは残りの人々や動物たちの救助に出かけていた。
バーダック達は未来の悟飯とトランクスのいた未来で暴れまわった、人造人間のことについても視野に入れながら話した。
「悟飯にトランクス、お前達のいた時代に人造人間がいたって言ってたな。一体どんな奴らなんだ?」
バーダックは未来の悟飯とトランクスに言った。
「はい、彼らは気を持たない代わりに、計り知れないパワーを持つ、血も涙もない恐ろしい悪魔です」
「奴らは遊びだと言って、人や動物を無差別に攻撃をしていました。ぼく達は奴らを止めるために戦いましたが、とてもかなう相手ではありませんでした…」
未来の悟飯とトランクスが言った。
「とんでもない奴らだな…。これじゃあフリーザがかわいく見えるな…」
ターレスが言った。
「そんな悪いロボットなんか、スクラップにしてやらんとな!」
ナッパが言った。
「無差別に攻撃する…。だとしたら、すぐに他の街の人達も避難させないと!」
サクロスが言ったその時、またもや臨時ニュースが放送された。
映像を見ると、町の住民の物と思われる衣類だけが散乱している異様な光景だった。
さらに、どこを見ても住民の姿がどこにもいなかった。
「どういうことだ?なんで服だけあって、誰もいないんだ?」
未来の悟飯が言った。
「ぼく達の時代には、こんなことはなかったのに…」
トランクスが言った。
「悟飯達さえ知らないってことか…。何か嫌な予感がするな…」
バーダックが言った、その時。
救助活動から戻ってきたクリスとスーノが、大急ぎで駆け込んできた。
二人の顔は真っ青になっていて、ガタガタ震えていた。
「どうした!?何があった?」
バーダックが言った。
「か、怪物が…、怪物が出たんです…」
スーノは震えながら言った。
「しかも…、怪物に襲われた人が…、うぅ…!」
クリスは何かを思い出したのか、突然気分が悪くなり吐きそうになった。
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