Dear Saiyans 18話・恐怖の人造人間

やがて、現場である島が見えてきた。
ラディッツ達は謎の二人に見つからないように、サイレンを止め、低空飛行をして、静かに島に着陸した。
島に着いてみると、町は破壊されて荒れ放題になっていた。
それだけでなく、攻撃を受け倒れてしまった人々や動物達も大勢いて、見るに耐えない凄惨な光景となっていた。
クリス達とラディッツ達はショックを受け、そしてカンカンに怒った。
「酷いことをしやがって…。絶対に許せねぇ!」
ナッパが怒った。
「やり方がフリーザに似てやがる…。どこのどいつだ!」
ターレスも怒った。
「みんな、急いで人々を助けよう!どこかで助けを待ってる人がいるんだから!」
クリスが言った。
「そうだ!今怒っていても仕方がねぇ!早速この島の人間や動物達を探そう!」
ナッパが言うと、彼らは早速救助を始めた。

救助された人々や動物のケガは想像以上に酷く、亡くなった人もいた。
しかし、一人でも多くの人々や動物を助けるために、クリス達とラディッツ達は必死に救助活動をした。
「皆さん、もう大丈夫ですよ。これから安全な所へ避難しますよ」
サクロスとスーノはみんなを励ました。
「もう怖くないよ。ぼく達がついてるからね」
クリス達は、怯える動物達を慰めた。
「もう大丈夫だ。悪い奴らはオレ達が退治してやるからな」
ラディッツ達は子供たちを元気付けた。

こうして、島の人々や動物達を緊急車両に乗せ、パオス山に向けて出発した。
ただ、島を襲った犯人は分からずじまいだったが、なんとか救助はできた。
ラディッツは無線で、西の都の警察や救急救命士、病院などに連絡をし、ケガ人を手当てするように要請した。
そんな中、未来の悟飯とトランクスは、こんなことを思い出した。
「あの破壊された町…、オレ達のいた時代の荒れ方にそっくりだ…」
未来の悟飯が言った。
「確かに…、まさか人造人間の仕業かな…」
トランクスは不安だった。
「人造人間って、あんた達が話したあの人造人間って奴らか?」
ナッパが言った。
「うん。もしそうだとしたら、急いでクリリンさん達に知らせないと、みんなやられてしまう…」
未来の悟飯が言った。
「これは大変なことになりそうだな…。戻ったらすぐに緊急会議をしないとな」
ラディッツが言った。
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