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Dear Saiyans 17話・新たな出会い

それは、ラディッツが地球にやってくる数ヶ月前のこと、父親・ニッセがコルド大王に殺され、スーノは母親・ローラと共に地球に避難してきたのだ。
愛する父を殺された幼いスーノは、母・ローラの愛情を受けて過ごしていた。
そして、地球に不時着してから数日後に、クリスに助けられたギネ達サイヤ人と出会い、共に暮らすことになった。
スーノは母親とサイヤ人達の愛情を受け、すくすくと成長していった。
だが、その幸せは長くは続かなかった。
母・ローラが不治の病に倒れ、亡くなってしまったのだ。
その後、スーノは若いサイヤ人の夫婦に育てられ、悲しみを乗りこえ、たくましく成長した。


ところがある日、スーノが近くの村におつかいに行った時、目の前でラディッツと悟空がピッコロに倒された瞬間を見てしまい、恐怖のあまり逃げてしまったのだった。
スーノは、あの時のラディッツの目や、飛び散った血液が怖くて、時々悪夢となって夢に見てしまうというのだ。


「…オレは、あの時のラディッツさんの顔と凄惨な光景が怖くて、ラディッツさんを見殺しにしてしまったんだ…」
スーノはラディッツに申し訳ない気持ちで、胸が張り裂けそうになっていた。
それを聞いて、ラディッツは笑みを浮かべながらスーノを慰めた。
「気にするな。誰だって怖いものは怖いさ」
「ラディッツさん…、ごめんなさい…」
スーノは泣きながらラディッツに抱きついた。
「スーノ、泣かないで…。ラディーは怒ってないから、大丈夫だよ…」
クリスはスーノを慰めた。


やがて夕方になり、クリス達とラディッツ達は、スーノと若い男性を連れてパオス山に帰る支度をした。
クリス達の住んでいる家から少し離れた所に、サイヤ人達が暮らしている村があり、スーノはそこで暮らしているのだ。
「ところで、あなたのお名前は…?」
トランクスは若い男性に言った。
「あ、挨拶が遅れました。僕はブランチ星人のサクロスと申します」
なんと彼は、クウラ機甲戦隊のサウザーと、ギニュー特戦隊のジースと同じ、ブランチ星人だったのだ。
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