Dear Saiyans 17話・新たな出会い

そんなやり取りをしていると、若い男性の意識が戻った。
「イテテ…。あれ?君たちは…?」
「あ、気がついたみたいですね。もう大丈夫ですよ、オレ達が助けに来ましたよ」
未来の悟飯は、若い男性の肩を抱えて言った。
「ありがとう…。あなた方はもしかして、サイヤ人かな?」
若い男性はラディッツ達に言った。
「そうだ。だが安心してくれ。オレ達は今はもう星の制圧をやめたんだ」
ラディッツが言うと、スーノはラディッツを見てギョッとした。
「ええっ?!ラ、ラディッツさん?!し、死んだはずの、あのラディッツさん!?」
「えっ、ちょっと待って!なんでラディーがやられたことを知ってるの!?」
クリスが言った、その時だった。
「見つけたぞ!捕まえろ!!」
現れたのは、なんとフリーザ軍の兵士だった。
「な、なんでフリーザ軍兵が、この地球にいるんだ!?」
ターレスはびっくりした。
「そんなことはどうでもいい!とにかく奴らを懲らしめてやるぞ!」
ラディッツ達はフリーザ軍兵に立ち向かった。
そして、あっという間に取り押さえた。
「命は助けてやる。その代わり、もうフリーザ軍などやめて、心を入れ換えて、自分の星に帰るんだ!」
ラディッツはフリーザ軍兵に言った。
「は、はい…!もう悪いことはしません…。お許しください…」
フリーザ軍兵は震えながら許しを乞いた。
そして、ラディッツが縄を解くと、フリーザ軍兵はすたこらさっさと逃げて行った。
「ふぅ、まさか地球に奴らがいたとはな…」
ナッパは汗を拭って言った。
「もう大丈夫だよ。悪い奴らはいなくなったからね」
ジングルが言った。
「ありがとう!おかげで助かったよ」
若い男性はホッとした表情で言った。
一方でスーノは、ラディッツを呆然とした表情で見ていた。
「そうだ!聞きたいことがあるんだけど、どうしてラディーがやられたことを知ってるの?」
クリスはスーノに言った。
「あ、あぁ、実は、あの時…」
スーノはみんなにこれまでのことを話した。
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