Dear Saiyans プロローグ

バーダックは緊張して震えるクリスを自宅に招き入れると、お茶とお菓子をご馳走した。
そのお菓子は、バーダックの妻ギネが作った、甘くて美味しいクッキーである。
「このクッキーすごく美味しいです!」
「だろう?ギネが作る料理は最高なんだ」
バーダックが自慢気に言うと、ギネは照れた。
「バーダック、そこまで言われるとあたし照れちゃうよ」

しばらくすると、ドアを激しく蹴る音がした。
びっくりして振り返ると、そこには髪の毛の長い怖い顔をした男がずかずかと入ってきた。
「コラ、ドアはちゃんと静かに開けろ!」
バーダックが怒ると、男はふてぶてしく返した。
「ケッ、わかってらそんなこと!」
そして男はクリスを見ると、あわてて我に返った。
「な?!ク、クリス様!?」
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