ここは、フリーザの宇宙船。そこには、フリーザの弟・クリスという少年がいた。
クリスは、兄・フリーザとは違い、穏やかで争いを嫌う、優しく純真な男の子だ。

そして何よりもサイヤ人が大好きだ。
元々クリスは、フリーザ軍監視役としてサイヤ人達を監視する仕事をしていたが、サイヤ人達の家族や仲間を想う優しい面に心を打たれ、それ以来サイヤ人が大好きになった。

しかし声を掛けようにも、緊張しているのもあって中々声をかけられなかった。
戸惑っていると、突然ある男に声をかけられた。
「よぉ、何をもじもじしているんだ？」
振り返ると、頬に傷痕が刻まれたちょっと怖そうな人が立っていた。
「え？！あ、その…」
クリスはびっくりして固まってしまった。
「何を怖がっていやがる。あんたそれでもフリーザの弟さんかい」
男は笑って言った。
「あ、どうもはじめまして、ぼくはクリスです…」
クリスは勇気を振り絞って自己紹介した。
「オレはバーダック。ただの下級戦士だ」