Dear Saiyans 61話・崩壊と悲しみのプロポーズ

超サイヤ人4に変身した悟空対抗するべく、ブルマの開発したブルーツ波発生装置で大猿と化したベビー。ベジータに寄生しただけあって、その圧倒的な底力で悟空をねじ伏せていた。
ベビーの大猿化を解き、ベジータを救う方法は一つ、大猿の尻尾を切り落とすしかなかった。だが、ベビーのサイヤ人に対する恨みの力と執念深さは、悟空達に一切の隙を見せなかった。
さらに、命がけで集めた究極ドラゴンボールをベビーが使ってしまい、地球崩壊は避けられなくなってしまった。地球にはまだ多くの命が取り残されている。だが、今の地球人達はベビーに洗脳され、サイヤ人に激しい敵対心を燃やしている。
地球崩壊まであと僅か、新惑星ベジータに身を隠しているラディッツ達とクリス達は、何もできず悩んでいた。
「……今はカカロットにかけるしかねぇ。今のオレ達にできることは、それだけだ……」
バーダックはポツリと言った。

長い、長い時間が刻々と流れていく。いつ地球が消滅してもおかしくない。その気まずく、迫り来る得体の知れない恐怖がラディッツ達の胸を締め付けた。
クリスはその圧迫感とじわじわと迫る地球消滅の恐怖に耐えきれず、とうとう涙を流した。
「……ラディー、ぼく怖いよ……、ううっ、ふぅ……」
「泣くな、クリス。大丈夫だ、カカロットならやってくれる。アイツは、フリーザやセル、幾多の強敵を倒してきたんだぞ。しまいには破壊神とも手合わせしたんだ。簡単にはくたばらんよ」
ラディッツはクリスの小さな体を包み込むように抱きしめた。ラディッツからは、ふわっと心地のいい香りが漂っている。クリスが一番安心する、花のように甘くて温かい匂いだ。
「ラディー……、ありがとう……」
クリスはラディッツの胸に顔を埋めて、しゃくりあげながら抱きついた。
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