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Dear Saiyans 16話・孤独の旅路

未来の悟飯は、自動販売機で飲み物を買い、クリスに温かいココアをあげた。
今までクリスは寒い中を歩いていたため、体は相当に冷えていた。
クリスは未来の悟飯からココアを受け取り、ゆっくりと飲んだ。
「温かい…。ラディーにココアをあげて、温めた時を思い出すなぁ…」
未来の悟飯は、「ラディー」という名前が気になっていた。
「クリス、ラディーって、もしかしてラディッツのこと?」
「…あ、はい……。あの、ラディッツの代わりに謝ります。あの時、怖い思いをさせてしまって、カカロットさん…、いいえ、悟空さんを傷つけてしまって、本当にごめんなさい…!」
クリスは未来の悟飯に謝った。別の世界にいたとはいえ、その世界でも悟飯はラディッツにさらわれていたのだ。
未来の悟飯は吹き出した。
「ははは、なつかしいなぁ…。昔ピッコロさんから聞いた話だけど、あの時オレが、ものすごい勢いでラディッツに体当たりしてたってね…」
幼い頃はまだ力の使い方も知らず、そして怖がりだった自分がなつかしくなった。
「ありがとう、クリス。気持ちは伝わったよ。君はラディッツと友達なのかい?」
未来の悟飯はクリスに言った。
「はい、ぼくはラディーを助けにこの地球に来たんです。でも、あの時のラディーはひどいケガで…」
クリスは今までのことを、未来の悟飯とトランクスに話した。
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