Dear Saiyans 16話・孤独の旅路

「クリス、久しぶりだね」
「ギネさん!!」
そこにいたのは、悟空とラディッツの母親・ギネだった。
「ギネさん、ごめんなさい迷惑をかけて…」
クリスは泣きじゃくりながら謝った。
「ううん、あなたが無事でよかったわ。それに、ラディッツ達を助けてくれて、本当にありがとう。よく頑張ったね」
ギネはクリスを優しく抱きしめた。
そして、さらなる人物が姿を現した。
「よぉ、クリス。ずいぶん大冒険に出かけてたじゃねぇか…」
なんとそこにいたのは、悟空とラディッツの父親・バーダックだった。
「バーダック師匠…。う、うわあああああああああん!!!!!」
クリスはバーダックに抱きついて、大泣きした。
「全く、心配かけさせやがって。もう一人で危ない冒険はするなよ」
バーダックはクリスを優しく撫でながら抱きしめた。

その後、ラディッツは悟空達にバーダックとギネを紹介した。
「この人達が、オラの実の父ちゃんと母ちゃんなんか…?」
「そうだ。カカロットよ、よくぞフリーザの野郎を倒してくれたな。よくやったな、礼を言うぜ」
「ラディッツから、あんたが超サイヤ人になったって話を聞いた時はびっくりしたよ。本当によく頑張ったね、ありがとう!」
バーダックとギネは、悟空にお礼を言って抱きしめた。
「お、おぅ…。オラ、恥ずかしいな…」
悟空は顔は真っ赤にして照れた。
「だろ?やはりカカロットこそが、一流の戦士だ!」
「フリーザ軍になった上に、カカロットと殺し合いをしたくせに、何言ってやがるんだ!だからデッカイ傷をもらったんだ、このクソガキめが!」
自慢気に言ったラディッツを、ピシャリと叱ったバーダックに笑い出す一家。
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