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Dear Saiyans 16話・孤独の旅路

するとその時、ものすごい勢いで誰かが駅舎に駆け込んできた。その人物を見て、クリスはビクッとした。
ラディッツだった。悟空から電話で連絡を受けて、駆けつけて来たのだ。
「クリス!オレだ!ラディッツだ!クリス…」
ラディッツはクリスの姿を見て止まった。
「お前、その姿は…」
彼は目を丸くして、クリスを見つめていた。
「……こんな姿、怖くない?」
「なんだと…?」
ラディッツはきょとんとした。クリスはガタガタ震えていて、うまく伝えることができなかった。
未来の悟飯達は、ラディッツに今のクリスの状態を話した。
「…それで、こんなところまで…」
ラディッツはようやく理解した。そして、クリスがなぜ突然いなくなったのか、謎がすべて解けた。
ラディッツはクリスにそっと近づき、優しく声をかけた。
「オレは今のお前の姿のほうが、好きだな」
意外な発言に、クリスはびっくりした。
「えっ、なんで!?」
「確かにフリーザの最終形態にそっくりだ。だけどよ、顔立ちも目付きも、全然あいつと違うじゃねぇか。むしろ小さな子どもみたいで、かわいいぞ?」
ラディッツは笑いながら言った。
「怒って、ない?」
クリスはビクビクしながら言った。
ラディッツは微笑んで言った。
「何言ってやがる。お前が無事なら、それで充分だ。さぁ、うちへ帰ろうぜ!お袋がうまい飯を作って待ってるぞ」
なんとラディッツは、クリスを探してる途中で、ギネと再会していたのだ。
「えっ、ギネさんが…!?」
「ああ、途中でお袋とバッタリ会ってな、協力させてくれってうるさかったんだ。まさか生きてたなんて、びっくりしたぞ」
それを聞いて、悟空は驚いた。
「お袋って、まさかオラの…」
「そうだ。オレとカカロットの実の母親さ。よかったら、会わせてやるぜ」
ラディッツは悟空に言った。
「ってことは、オレのお祖母様ってことですか!?」
未来の悟飯はドキドキして言った。
「そういうことだ」
悟空と未来の悟飯はびっくりした。
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