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Dear Saiyans 15話・逃れぬ血筋

そんなある日のこと。クリスはベルとジングルと一緒に散歩をしていた。
その日はとても晴れていて、気持ちの良い天気だった。
「はぁ、良い天気だね」
ジングルは深呼吸をしながら言った。
「本当だね。ラディー達も誘いたかったなぁ…」
この時ラディッツ達は、ブルマの会社・カプセルコーポレーションの創立記念日のパーティーを楽しんでいた。
「クリスは行かないのかい?」
ベルが言った。
「ううん、これから行こうと思ってたんだ」
クリスが答えた。
「パーティーかぁ…。ぼくも行ってみたいなぁ…」
ジングルが言った。
「オレも行きたくなってきたな。なんかご馳走とか食べたくなってきたぞ」
ベルはよだれを拭きながら言った。
「ベル、お行儀悪いよ!」
「あはは、ごめんごめん」
三人は大笑いした。


その時、クリスは大きな殺気を感じた。
フリーザとは比べ物にならない大きな殺気だった。
しかもこの殺気は、クリスにだけ感じていた。
「どうしたんだい?クリス」
ベルは心配した。
「何かいるのかい?」
ジングルも心配した。
「……何か嫌な予感がする。ベル、ジングル、ごめんね。ぼくちょっと行って来るね」
クリスはそう言って、走り出した。


しばらく走っていると、木々が焼けてめちゃくちゃになった森にたどり着いた。
クリスはショックだった。
「酷い…。どうしてこんなことを…」
すると、上から弱々しい鳴き声が聞こえた。
見ると、そこには鳥の巣があった。
そしてよく見ると、小さな鳥の雛が鳴いていた。
雛は全部で5羽だが、その内の1羽がやけどをして弱っていた。
「親鳥がいない…!もしかしたらこの山火事で、逃げてしまったんだ…!」
クリスは雛を助けるために、ゆっくりと雛を抱いた。
「大丈夫だよ。やけどを治して、安全なところに行こう」
クリスは雛たちに優しく声をかけると、雛たちは「ピヨッ!」と鳴いた。
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