Dear Saiyans 15話・逃れぬ血筋

話によると、ブルマ達がドラゴンボールでクリリン達を生き返らせた時に、悟空がどこにいるのかをポルンガに聞いたところ、悟空はギニュー特戦隊の宇宙ポッドで辛くもナメック星を脱出し、ヤードラット星に不時着し、そこで休養をとっていたという。

「よかったぁ…。カカロットさん、無事だったんだ…」
クリスはホッと胸を撫で下ろした。
「あぁ、でも回復するまでにまだまだ時間がかかるみたいだから、いつ帰ってくるかはわからないんだ」
ベルが言った。
「カカロットのやつめ…。心配かけさせやがって…」
ラディッツはクスンと、鼻をすすった。
「おいおいラディッツ、まさか泣いてるんじゃ…」
「嬉し泣きだ!オレも心配だったんだよ!たった一人の弟なんだからよ!」
ラディッツはナッパにピシャリと言った。
「ナッパさん、あんまりからかっちゃダメだよ。ラディーも心配だったんだから」
クリスはナッパを注意した。
「ははは、すまんな…」
ナッパが笑うと、みんなも笑った。
「ねぇクリス、実はぼく達もクリスとラディッツさん達の仕事をしたいと思ったんだ」
ジングルが言った。
「ぼく達の、仕事を?」
クリスはきょとんとすると、ベルが言った。
「オレ達はあの時、君達に助けられたから、その恩返しをしたいんだ。だから今度はオレ達が、君達を助ける番さ」
ベルとジングルは、ナメック星でクリスとラディッツ達に助けられ命拾いをしていた。彼らはその恩返しとして、そして人を救えるような強い戦士になるために、クリスとラディッツ達の仲間になると心に決めたのだ。
「あぁ、良いぜ!仲間が加わってくれりゃ、かなり心強いぜ!」
「ぼくも大歓迎だよ!」
「ははは!オレも嬉しいぜ!」
「よぉし!野郎ども!宴だぁ!!派手に盛り上がって行こうぜ!!!」
ラディッツは張り切っていた。
「…って、ラディー。それ誰の真似なの?何かこう、何かの海賊さんの声に似てるような…」
「……そうか?」
ラディッツが照れると、みんなは大笑いした。
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