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Dear Saiyans 14話・仲直り

しばらくして、クリス達が帰ってきた。
クリスはナッパから、ベジータがラディッツの家に行ったことを聞き、心配だった。
部屋のドアを恐る恐る開けると、ベッドで寝息をたてて眠っているラディッツと、椅子に座ったまま眠っているベジータがいた。
ナッパはクスクス笑った。
「へへへ、ベジータもラディッツにつられて寝ちまいやがって」
「でもよかった…。ベジータさんも優しい人に戻ったんだね…」
クリスはクスンと、すすり泣きをした。
「あぁ、オレも安心したぜ」
ターレスも安心していた。

しばらくすると、インターホンが鳴った。
入ってきたのはブルマだった。
ベジータを迎えに来たのだ。
「あ、こんばんはブルマさん」
「こんばんは、クリス君。ベジータは?」
クリスはブルマを、ラディッツの部屋に案内した。
そしてクリスは、椅子に座ったまま寝ているベジータを、優しく起こした。
「ベジータさん、ブルマさんが来たよ」
「ん…?ブルマか…」
ベジータは眠そうに目をこすって言った。
「ベジータ、ラディッツの看病お疲れさま。あんたもゆっくり休みましょ」
「…あぁ」
ベジータはゆっくりと椅子から立ち上がった。
「ベジータさん、ラディーの看病をしてくれてありがとう」
クリスはベジータにお礼を言った。
「あぁ…。オレからも謝らせてくれ。お前の優しさと気遣いに背を向けてしまって、本当にすまなかった…」
ベジータはクリスに深く謝った。
「ううん、みんなが優しいサイヤ人に戻れて、ぼくも嬉しいよ」
クリスは嬉しかった。
そしてラディッツは、みんなの話し声で目を覚ました。
「あ、ごめんねラディー」
「ううん、いいんだ…」
ラディッツはベジータの看病もあってか、少し体が楽になっていた。
「ラディー、お薬をもらったよ。これを飲めば元気になれるよ」
クリスはラディッツに薬を渡した。そしてラディッツは薬を受け取ると、早速飲んだ。
「…苦いな…」
ラディッツがポツリと言うと、みんなは笑った。


続く
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