ブルマからのサプライズによって、新しい家で暮らすことになったクリスとラディッツ達。
彼らはそれぞれ部屋を持ち、プライベートルームを堪能していた。
本当に居心地のいい家だ。
宇宙船で暮らしていた頃とは違い、解放感溢れる温かい空間だった。
しかもベッドはふかふかで、とても寝心地がいい。

早速クリスとナッパ、ターレスは、ラディッツを担架からベッドに移した。
ラディッツは、今まで寝ていたフリーザ軍時代の雑魚寝や宇宙船の手術台とは違う、柔らかく温かいベッドに驚いた。
「気持ちいい…。こんなの…、初めてだ…」
ラディッツはうっとりしていた。
「へへ、楽になっただろ？これならぐっすり寝られるな」
ナッパはニコニコして言った。
「…お疲れさま、ラディー。ゆっくり休もうね…」
クリスは涙を浮かべて、ラディッツを抱きしめた。
「おいおい、クリス。そんなことしたら、ラディッツの風邪移っちまうぞ？」
ターレスはクスクス笑った。
「そうだ！こうしちゃいられない。お医者さんがお薬を用意してくれたから、もらいに行かなきゃ」
クリスは、医師が病院でラディッツの病気を治す薬を用意してくれたことを思い出した。
しかし、今のラディッツは高熱を出して弱っている為、長い距離を移動するのは難しい。
そこで、ラディッツを休ませることにした。
「ラディー、すぐ帰るからね。何かあったらすぐ連絡してね」
クリスはラディッツに言った。
ラディッツはよっぽど疲れたのか、目を瞑りながら頷いていた。
クリスとナッパ達は、ラディッツを起こさないように、そっと部屋を出た。