Dear Saiyans 13話・超サイヤ人爆誕

「グアァァァァァッ!!!」
悟空は恐ろしく大きな雄叫びを上げた。
その瞬間、悟空の髪は太陽のようなまぶしい金色になり、雷のような激しいオーラが全身を駆けめぐった。
「…カカロット…、さん?その姿は…、もしかして…!」
クリスには一目で分かった。
悟空は、伝説の戦士・超サイヤ人になったと。

ー超サイヤ人…。それは、穏やかな心を持った者が、激しい怒りと悲しみによって生まれる伝説の戦士だ。
悟空は、幼い頃からずっと一緒で、ライバルであり、親友だったクリリンを殺され、耐え難い悲しみとフリーザへの怒りによって、超サイヤ人になったのだ。
「悟飯、ピッコロを連れてさっさと地球に帰れ…!ピッコロはまだ生きている…」
悟空は、今までとは違い、怖い声で悟飯に言った。
悟飯はびっくりして動けなかったが…。
「オレの理性がちょっとでも残っているうちに、とっとと消えるんだ!」
悟空は悟飯を怒鳴った。
悟飯は少し冷静さを取り戻すと、ピッコロを抱えて飛び去った。
クリスは、さすがに怖くて動けなかった。
すると悟空は、さらに怖い声でクリスに言った。
「お前も早く行け!巻き添えを食らいたいのか!」
クリスはビクッと体を震わせると、あわててその場から逃げ出した。

そして逃げる途中、クリスはラディッツ達と合流した。
「クリス!いきなり飛び出したら危ないじゃないか!」
ラディッツはクリスを叱った。
クリスは激しく息切れしながら言った。
「クリリンさんが…、フリーザに…」
ラディッツ達はびっくりした。
「なんだと!?カカロット達と一緒にいた、あの坊主の男が!?」
「フリーザの野郎…。なんてことをしやがるんだ!」
ナッパとターレスはカンカンになって怒った。
「な、なんだ!?って、カカロット?!」
ラディッツは、超サイヤ人になった悟空を見てびっくりした。
「カカロットが金色に光ってやがる!?なんだ、ありゃ!?」
ナッパは目を丸くして言った。
「まさか、超サイヤ人じゃないか!?」
ターレスはびっくりした。
5/16ページ
スキ