「…やったぞ、フリーザを倒したぞ！」
ターレスはスカウターを見て言った。
みんなは一斉に歓声を上げた…、その矢先だった。
「みんな待った！」
ターレスの一言で、周りは一瞬にして静まりかえった。
「な、なんだよターレス。せっかく喜ぶところだったのに…」
ナッパが言った、その時だった。
「ウソだろ！フリーザがまだ生きてる！」
みんなはびっくりした。
あれほどの巨大なエネルギー弾をまともに食らっても、フリーザはまだ生きていた。
パニックの中、クリスは嫌な予感を感じた。
「フリーザの殺気…。クリリンさん達が危ない！」
そう言って、また飛び出した。
「クリス！どこ行くんだ！」
ラディッツ達はクリスを追いかけた。

クリスが駆けつけた時には、すでにピッコロがフリーザの攻撃を受け、倒れてしまっていた。
そしてフリーザは、クリリンを睨み付けると、念力でクリリンを捕らえた。
「な、何するの？！ダメ！！」
クリスはクリリンを助けようと、クリリンの足を掴んだが、二人まとめて上空へと持ち上げられてしまった。
「やめろぉー！フリーザぁーー！！」
悟空が叫んだ。
「悟空ぅーーーー！！！！」
クリリンは断末魔を上げた瞬間、大爆発を起こし、消えてしまった。
クリスはクリリンの爆発で吹き飛ばされ、海に落ちてしまった。
クリスはなんとか陸に上がったが、気づいた時にはもうクリリンの姿はなかった。
そして、空から落ちてきたのは、クリリンが着ていた戦闘服の破片だった。
「ク、クリリンさん…。いやだぁ！！」
クリスは泣き叫んだ。
すると、突然地面が激しく揺れた。さらに海が荒れ初め、暗雲がたちこめた。
見ると、悟空が激しく怒り狂っていた。
「ゆ、許さんぞぉ…。よくも、よくも…、クリリンを…！」
悟空は唸り声を上げ、目をギラギラさせ、髪の色もうっすらと金色に変わりつつあった。
そして…。