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Dear Saiyans 13話・超サイヤ人爆誕

夜、クリスとラディッツ達は早く床についていた。
その日はとても寒く、少し風が吹いていた。
しかも今の宇宙船は、ナメック星崩壊のダメージもあってあちこち壊れてしまい、エンジンはもちろん、暖房も点かない状態になっていた。
クリスとナッパ達は、ラディッツが寒くないように、何枚か布団を用意し、湯たんぽで体を温めていた。
「この宇宙船は、コルド軍時代からずっとあったから、もう寿命なのかもしれないな…」
ナッパが言った。
「全くさ。しかしナメック星からよく帰ってきたもんな、遠いところをさ。しかもナメック星に着くのに1週間かかったのに、なぜかたった数時間で地球に帰って来たもんだからびっくりしたぜ」
ターレスが言った。
「本当だよ…。でも、この宇宙船のおかげで、ラディーやナッパさん、ターレスさんを助けられたし、多くの人達と出会えたんだ…」
クリスは宇宙船の壁を撫でながら言った。
「…動けなくなったとはいえ、壊すのは惜しいな…」
ラディッツは弱々しく言った。
みんなも同じだった。
しかし、壊れて二度と動かない宇宙船をどうするか、みんなは考え込んでいた。
暖房だけでなく、メディカルマシンや調理台まで壊れたため、生活するのに支障をきたしてしまう。

ーと、その時、ドアをノックする音がした。
「こんばんは、クリス君!」
「あれ?ブルマさん!?」
やってきたのはブルマだった。
彼女はクリス達のことを悟飯とデンデから聞き、心配になって駆けつけてきたのだ。
「クリス君達の宇宙船が壊れて、暖房もきかなくなったって聞いたから心配したのよ。しかもラディッツが熱を出しているって話も」
「そ、そうなんです…」
クリスが肩を落とすと、ブルマは微笑んで言った。
「だからね、あなた達に大きなプレゼントがあるの。もう用意してあるから、早速行きましょう!」
ブルマが言うと、クリスはあわてて言った。
「あ、あの…」
「どうしたの?」
「…確かに、ぼくらの宇宙船は壊れて動かなくなったけど…。できれば、壊さないでください…。もう、家族のような、ものですので…」
クリスはドキドキしながら言うと、ブルマは優しく微笑んで言った。
「大丈夫よ。そこはちゃんと考えてあるから、心配しないで」
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