Dear Saiyans 13話・超サイヤ人爆誕

その夜、クリスは眠れなかった。
悟空のことを心配していたのだ。
フリーザとの戦いに勝ったとしても、崩壊してゆくナメック星からどうやって脱出できるか…。
心配でたまらなかった。
「…カカロットさん…、ちょっと怖かったけど、超サイヤ人になっても、優しい人だったな…」
怒りで少し狂暴になったとはいえ、悟空の大切な人や命を想う気持ちは変わらなかった。
そして、あの時の彼の眼差しは、師匠・バーダックに似ていて懐かしかった。
クリスは次第に気持ちが混み上がり、泣き出してしまった。

やがて、クリスは泣き疲れて眠ってしまった。
しかし、クリスはラディッツに抱きついて震えていた。
これまでの怖くて辛かった出来事が、怖い夢となってクリスを苦しめた。
そして今度は、クリスは自分が死んだ夢を見てしまったのか、泣きじゃくり始めた。
するとラディッツは、クリスの泣き声に気づいたのか、目を覚ました。
「どうした?大丈夫か、クリス?」
ラディッツは小声で言った。
クリスはそっと目を開けると、ラディッツ達がそこにいると分かり、安心した。
そして再び、眠りについた。
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